寄付募集 音楽の魅力訴え 苦境の在阪4楽団(上) 関西タイムライン 大阪 関西 10月9日 コロナ禍でオーケストラが苦境にあえいでいる。関西フィルハーモニー管弦楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団など、在阪主要4楽団の公演中止・延期による売り上げの減少幅はそれぞれ2億円に達し、当面の資金繰りも苦しい状況が続く。活路として注目されるのがクラウドファンディング。各楽団は手探りの試行錯誤を重ねている。 ■危機チャンスに 先陣を切ったのは関西フィルだ。8月19日から11月末までの期間限定でクラウド 寄付募集 音楽の魅力訴え 苦境の在阪4楽団(上)
関西フィル、未来の巨匠に光 映画作曲家など登用 関西タイムライン 関西 5月15日 関西フィルハーモニー管弦楽団が現代音楽で新境地を開いている。不協和音の多い難解な現代音楽を演奏する他のオーケストラとは一線を画し、調性を守りメロディーを感じる作品を多く取り上げている。特に最近は日本人作曲家の新曲初演に積極的だ。現代音楽の難しいイメージを打ち破り、未来の名曲を関西から生み出したい考えだ。 巧みな緩急魅力 2月11日、大阪市のいずみホールで行われた「バレンタインコンサート」。京都市在 関西フィル、未来の巨匠に光 映画作曲家など登用
関西主要オーケストラ、節目の年に熱演期す 関西タイムライン 関西 2月14日 関西の主要オーケストラが2020年度に開く定期演奏会などのラインアップが出そろった。オケにとって欠かせないレパートリーであるベートーベンの生誕250年に、楽団の節目や新指揮者の就任などが重なり、熱のこもったプログラムを組んだ。 ■関西フィル 創立50年 「らしさ」示す選曲 関西フィルハーモニー管弦楽団は創立50年の節目を迎える。音楽監督10年目のオーギュスタン・デュメイは「楽員の適応力が向上してい 関西主要オーケストラ、節目の年に熱演期す
映画・テレビの「劇伴」作曲家 管弦楽や交響曲に新風 12月12日 「劇伴」と呼ばれる映画やテレビの劇中音楽出身の作曲家が、管弦楽や交響曲でも脚光を浴びている。劇伴で培った親しみやすい作曲で難解な印象の強い現代の管弦楽に新風を吹き込む。 「交響曲は自分を100%さらけ出す作業。力がないと太刀打ちできない。今42歳だが、この年になってようやく書く資格を得た気がする」。映画「3月のライオン」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などの劇伴を手掛けてきた作曲家の菅野祐悟はそ 映画・テレビの「劇伴」作曲家 管弦楽や交響曲に新風
なぜ年末に「第九」? きっかけはN響のラジオ放送 12月8日 暮れが近づくと、日本各地のオーケストラで盛んに演奏されるベートーベンの「第九」。実は日本以外ではあまり見られない風習だという。なぜ、年末に第九を聴く文化が根付いたのだろう。 「第九」と呼ばれるのは、ベートーベンが作曲した9番目の交響曲だから。交響曲には珍しく、第4楽章に独唱と合唱のための歌詞が付いているため交響曲第9番「合唱付き」と表記される。 第九の日本初演は今から100年前の1918年。第1 なぜ年末に「第九」? きっかけはN響のラジオ放送
得意のグリーグ「ピアノ協奏曲」 田部京子が初録音 9月15日 日本を代表する実力派ピアニストの田部京子さんが、ノルウェーの作曲家エドワルド・グリーグ(1843~1907年)の「ピアノ協奏曲イ短調作品16」を初めてレコーディングした。小品も加え、通算3枚目のグリーグ作品集のCDを9月26日に出す。「北欧のショパン」とも呼ばれる作曲家に長年傾倒する理由や、最も得意とするピアノ協奏曲をようやく録音した経緯について聞いた。 田部さんは公演とともにレコーディングにも 得意のグリーグ「ピアノ協奏曲」 田部京子が初録音
指揮者・藤岡幸夫 関西発のクラシックを届けたい 3月10日 関西フィルハーモニー管弦楽団(関西フィル)の指揮者になって19年目を迎えた藤岡幸夫さん。オーケストラが集中する東京以外の都市でクラシック音楽の裾野を広げたいと、関西フィルと共に歩み続けてきた。就任当初は財政状況が厳しかったが、今では本拠地のコンサートは毎回客席がほぼ埋まる。地元企業も数多く支援してくれるようになり、黒字が続いている。大阪を拠点に、全国にクラシック音楽を発信していく藤岡さんの思いを 指揮者・藤岡幸夫 関西発のクラシックを届けたい
もっと関西 恩師の教え胸に後援探し 関西フィル首席指揮者 藤岡幸夫さん(私のかんさい) 9月27日 ■藤岡幸夫さん(55)関西フィルハーモニー管弦楽団の指揮者になってから18年間、関西でクラシック音楽の裾野を広げてきた。物心ついた頃には指揮者になると決めていた。 小学校4年生だった私はイタリア人のトスカニーニが指揮する『椿姫』というオペラ曲を聴いて衝撃を覚えた。同じ曲でも指揮者が変わると別物になる。「指揮者になりたい」と思ったきっかけだ。高校生でプロに師事するなど指揮の勉強を重ねたが、周りから もっと関西 恩師の教え胸に後援探し 関西フィル首席指揮者 藤岡幸夫さん(私のかんさい)
在阪楽団と連携、演奏競う 東京・東北のオケ、大阪公演に力 7月10日 東京や東北など関西以外を拠点にするオーケストラが大阪公演に力を入れている。公演回数を増やすだけでなく、在阪楽団との連携や、関西ゆかりの指揮者を起用することによって聴き手にアピールする。今後、関西のクラシック文化の勢力図が変わっていく可能性もある。 6月30日、フェスティバルホール(大阪市北区)で読売日本交響楽団の第14回大阪定期公演が開かれた。フランス出身の常任指揮者シルヴァン・カンブルランが登 在阪楽団と連携、演奏競う 東京・東北のオケ、大阪公演に力
日本人作曲家に力注ぐ 関西フィル首席指揮者 藤岡幸夫さん 9月27日 関西フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に就いて16年目を迎えた藤岡幸夫。4、5年で指揮者が入れ替わる現在のクラシック界では異例だ。「楽団を日本一にするのが自分のライフワーク。まだ道半ば」と言い切る。 日本人作曲家に力注ぐ 関西フィル首席指揮者 藤岡幸夫さん