石井啓一

次期衆院選の選挙協力を巡る自民、公明両党の対立が深刻さを増している。公明党の石井啓一幹事長は8日、東京の自民党候補を推薦しない方針について「変更しない」と言及した。関係悪化が続けば東京以外の協力関係にも響く恐れがあり、早期解散の懸念材料となる。 自民、公明両党の選挙協力は公明党議員が出馬する小選挙区や比例代表へ自民党が協力する代わりに、自民党が立候補する280前後の小選挙区で公明党が支援するとい

岸田文雄首相は2日、2022年12月に首相公邸で親族と忘年会を開き記念写真を撮影していたと週刊誌「フライデー」が報じたのを受けて発言した。「公的なスペースで不適切な行為はない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。 「公邸の中には私的なスペースと迎賓機能を持つ公的なスペースがある。私的なスペースで親族と同席した」と説明した。首相の長男の翔太郎氏は週刊文春が報じた公的な場所での写真撮影などが不

自民党の茂木敏充幹事長は1日、埼玉県と愛知県の両県連会長らと会談した。次期衆院選で埼玉14区と愛知16区に自民党から擁立せず、公明党の候補者に推薦を出す方針を伝えた。県連側は「公認権は党本部にある」として容認する意向を示した。 公明党は3月、埼玉14区に石井啓一幹事長、愛知16区に伊藤渉政調会長代理をそれぞれ公認すると決めた。 茂木氏は5月30日、石井氏と協議し両選挙区で公明候補を支援する方向で

岸田文雄首相は30日、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談した。「政治を揺るがすことがないように自公連立政権を継続していく」と確認した。山口氏が会談後、記者団に明かした。 自民党の茂木敏充幹事長は同日、国会内で公明党の石井啓一幹事長と次期衆院選の対応を協議した。茂木氏は自民党の県連が埼玉14区と愛知16区で公明候補を支援する方向で調整を急ぐと伝えた。 「全国レベルでの候補者調整や選挙協力」に関

自民党の茂木敏充幹事長と公明党の石井啓一幹事長は30日、国会内で次期衆院選の対応について協議した。茂木氏は埼玉14区と愛知16区に関し、公明党の公認候補者を支援する方向で各県連との調整を急ぐ意向を伝えた。 この「全国レベルでの候補者調整や選挙協力」に関し両党の幹事長や選挙対策委員長による協議を続けることでも一致した。前回まで協議してきた東京の選挙区については

菅義偉前首相は27日、秋田市で記者団に自民党と公明党の関係について語った。公明党が都内の衆院小選挙区で自民党候補を推薦しないと決めたことを巡り「大変残念だ。意思疎通し、互いに配慮する必要がある」と指摘した。 自公関係に関し「長い間、連携を密にしてきた」と話し、政権運営で公明党の協力は不可欠との認識を示した。 自民党の森山裕選挙対策委員長も同日、宮崎市の会合で「連立の枠組みが揺らぐことはない」と述

岸田文雄首相の長男で首相秘書官の翔太郎氏が首相公邸内で忘年会を開き、親族と記念写真を撮るなどした行動について与野党から26日、批判が相次いだ。 自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で「行動は適切ではなかった。反省して行動を改めることに尽きる」と指摘した。公明党の石井啓一幹事長も「大変遺憾だ。自覚と緊張感をもって職務にあたってもらいたい」と語った。 立憲民主党の田名部匡代参院幹事長は26日の参院予

公明党の西田実仁選挙対策委員長は26日、次期衆院選で自民党候補を推薦しないとした公明党の決定について説明した。自民党の対応に関して「不誠実で、とても受け入れることができない」と強調した。 自身のツイッターに主張をまとめた文書を投稿した。選挙協力は対等であるべきだと唱えたうえで「（自民党から）『現場は応援しない』といわれたそうで、東京では推薦を求めず、選挙協力しないと判断した」と記した。 交渉は「

自民・公明両党の幹事長と選挙対策委員長は25日、国会内で次期衆院選への対応を協議した。公明党は衆院東京28区（練馬区東部）の独自候補の擁立を見送るとともに、東京のすべての自民党候補に推薦を出さないと伝えた。選挙協力を巡るあつれきが表面化した。 「信頼関係地に落ちた」 「東京における自公の信頼関係は地に落ちた」。公明党の石井啓一幹事長は会談後、記者団の取材にこう断言した。 公明党は衆院小選挙区の「

公明党の東京都本部は24日、都内で拡大役員会を開いた。次期衆院選の東京28区での候補者擁立などを巡る自民党との協議について、高木陽介代表（党政調会長）に対応を一任した。公明党は25日に常任役員会で方針を決め、自民党に伝える見通しだ。 役員会には党幹部から石井啓一幹事長や西田実仁選挙対策委員長らが出席した。西田氏は役員会後、記者団に「きょう結論めいたことが決まったわけではない」と説明した。方針内容