中国、円借款「内々に解除」打診 天安門後に日本財界人に(外交文書公開) 中国・台湾 政治 12月23日 中国の李鵬首相が天安門事件の約5カ月後、民主化弾圧を理由に中国への第3次円借款供与を事実上凍結していた日本政府への対応策として、国際社会の目に付かないよう内々に凍結解除への話し合いを進められないかと日本の財界人に持ち掛けていた。23日公開の外交文書で分かった。欧米と共に形成する対中制裁包囲網からひそかに抜け駆けし、経済的苦境に陥っていた中国と組むよう日本側に求めた形だ。 日本の経済界からは李氏の 中国、円借款「内々に解除」打診 天安門後に日本財界人に(外交文書公開)
政府、天安門当日「対中制裁拒否」 外交文書公開 G7首脳会議 中国・台湾 政治 12月23日 日本政府が天安門事件発生当日の1989年6月4日、中国を国際的に孤立させるのは得策でないと懸念し、主要7カ国(G7)としての共同制裁を拒否する方針を固めていたいきさつが、23日公開の外交文書で明らかになった。翌7月のフランスでのG7首脳会議(アルシュ・サミット)をにらんだ対応。非難宣言の採択を目指すG7の動きに一時反対していた経緯も判明した。 天安門事件で中国当局は民主化運動を武力弾圧し、国際社 政府、天安門当日「対中制裁拒否」 外交文書公開
日本、G7首脳会議「1対6」 天安門で中国と欧米の板挟み(外交文書公開) G7首脳会議 中国・台湾 12月23日 日本が1989年7月の主要7カ国首脳会議(アルシュ・サミット)で、天安門事件の非難宣言を巡り、中国と欧米諸国の板挟みに苦慮した実態が23日公開の外交文書で判明した。対中関係維持に腐心する日本と、人権重視の欧米が「1対6」(元外務省幹部)の構図で激突。宇野宗佑首相は自ら交渉で「中国の孤立化回避」の文言を入れ込むなど融和に努めた。中国は日本に照準を定め、国際包囲網をかいくぐろうと試みる。 劣勢 「中 日本、G7首脳会議「1対6」 天安門で中国と欧米の板挟み(外交文書公開)
習氏の「軍服」と李登輝氏の死去 北京ダイアリー(2020年7月) 北京ダイアリー 10月5日 ■習氏の「軍服」と李登輝氏の死去(7月31日) テレビ画面に映し出された習近平(シー・ジンピン)国家主席の表情は、どこか不機嫌にみえた。7月29日午後、人民解放軍の最高指導機関である中央軍事委員会が開いた「上将昇格式」に出席したときだ。 習氏は軍のトップである中央軍事委員会の主席を兼ねる。最高司令官だけが着られる「軍便服」と呼ばれる特別な中山服(人民服)に身を包み、ロケット軍政治委員の徐忠波氏を最高位 習氏の「軍服」と李登輝氏の死去 北京ダイアリー(2020年7月)
中国・三峡ダムの水位なぜ注目 決壊なら4億人被災も 習政権 中国・台湾 8月22日更新 【重慶=多部田俊輔】中国の長江中流にある世界最大級の三峡ダムで増水がピークを迎えた。大雨で警戒水位を大幅に上回ったが、21日にダムへの入水量は減少に転じた。三峡ダムはなぜ注目されるのか。ダムを巡る経緯や役割などをまとめた。 Q ダムの直近の状況は。 A ダムに流れ込む入水量は21日、前日比で約5%減った。ただ、下流の洪水を抑えるために放水も減らしており、ダムの水位上昇は続いている。23日から長江 中国・三峡ダムの水位なぜ注目 決壊なら4億人被災も
新型コロナ・北京ダイアリー(2020年2~3月) 中国・台湾 3月31日 ■北京でいちばん高い場所(3月31日) 2カ月ぶりだろうか。北京を代表するビジネス街の国貿を一望できる展望デッキに上がった。新型コロナウイルスの感染が広がった1月下旬から閉鎖されていたが、最近になって開放されたと聞いたからだ。 ショッピングモールの6階にあるこのデッキは、奇抜なデザインで有名な中国中央テレビ(CCTV)の新社屋がいちばんよく見える場所として知られる。ゆがんだ台形のような不思議な外観 新型コロナ・北京ダイアリー(2020年2~3月)
香港に「ミニ戒厳令」 覆面が覆い隠す不都合な真実 習政権ウオッチ コラム(国際) 中国・台湾 10月8日 「催涙弾の硝煙が立ち込める中、マスク姿の若者らが逃げ惑った香港は、30年前の『六四』前夜の北京の雰囲気に少し似てきた。心配だ」。50代の香港人男性が暗い表情を浮かべた。20歳前後の2人の息子のうち1人は日々、抗議活動に参じているという。 父親としては、息子たちがいわゆる「暴力的行為」に加担するのを止めざるをえない。しかし、自身も30年前には、香港で起きた「六四」に反対する中国非難のデモに参加して 香港に「ミニ戒厳令」 覆面が覆い隠す不都合な真実
長老が存在感、建国70周年式典に江沢民氏ら 習政権 中国・台湾 10月1日更新 【北京=原田逸策】中国の1日の建国70周年の記念式典には、江沢民(ジアン・ズォーミン)元国家主席や胡錦濤(フー・ジンタオ)元国家主席ら共産党の長老も出席して存在感を示した。 江氏は93歳と高齢だが、1日は天安門楼上に登り、習近平(シー・ジンピン)国家主席の左隣に並んだ。江氏は7月末の李鵬元首相の告別式にも参列しており、健在ぶりを改めて示した。 胡氏は習氏の右隣に並び、習氏らと時折、言葉を交わして 長老が存在感、建国70周年式典に江沢民氏ら
中国、香港に苦渋の小出し譲歩 習氏側近も火消しに 中沢 克二 コラム(国際) 中国・台湾 Nikkei Views 編集委員 9月5日 「混乱する香港問題の解決期限は9月中旬の中秋の連休前だ。中国人にとって一番、大切な一家団らんの日までに決着させるらしい……」 8月下旬、北京発と称されるメッセージが様々な形で中華世界に広がった。中国河北省の海浜リゾートに習近平(シー・ジンピン)国家主席ら現役指導者と長老らが集ういわゆる「北戴河会議」が終わって10日ほどがたっていた。 渦中にいた香港の人々は、北京で新中国建国70年の記念式典と軍事パレー 中国、香港に苦渋の小出し譲歩 習氏側近も火消しに
香港デモ、暴力禁止唱えた大富豪の諫言の意味 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 コラム(国際) 中国・台湾 北米 8月20日 政治的な意思表示の方法として定着している香港の大規模なデモ。それは大雨だった8月18日の日曜日も続いた。はせ参じたのは、なんと170万人(主催者発表)。6月中旬の200万人(同)に次ぐ多さだった。香港の総人口が700万人であることを考えれば、世界でも類例を見ない割合である。衰えを知らない抗議活動の規模は、香港の大多数の人々の思いを映している。 さらに驚いたのは最近、頻発していたデモ参加者と警察と 香港デモ、暴力禁止唱えた大富豪の諫言の意味