巨大津波の予測どこまで? 堆積物調査の成果と課題 久保田 啓介 コラム 編集委員 科学&新技術 1月18日 東日本大震災からまもなく10年。500~1000年に1度と考えられる巨大地震が現実に起き、明治時代以降に近代地震学が蓄えてきた100年強の観測データでは予測が困難なことを見せつけた。それを機に脚光を浴びたのが、過去の大津波が陸地に運んだ堆積物などの痕跡を調べる研究だ。震災を教訓に日本各地で発掘調査が進み、成果が上がっている。その一方で、堆積物調査は不確実さも大きく、防災に役立てるうえで課題も浮か 巨大津波の予測どこまで? 堆積物調査の成果と課題
巨大地震「切迫」 日本・千島海溝でM9、大津波も 久保田 啓介 コラム(テクノロジー) 科学&新技術 編集委員 5月21日 東北から北海道の太平洋沖に延びる日本海溝・千島海溝でマグニチュード(M)9級の巨大地震が起きるとの想定を、内閣府の検討会が公表した。過去の津波の痕跡から推定し、巨大地震は「切迫している」とも警告した。30メートル近い大津波が予想される地域もあり、住民の避難を促し被害を減らす対策が急務だ。 「過去の津波の証拠を踏まえ最大クラスの地震を想定した。現実に起こりうると考えて備えを強めてほしい」。東京大学 巨大地震「切迫」 日本・千島海溝でM9、大津波も
堆積物を根拠に見直し 北海道沖でM9級地震「切迫」 科学&新技術 1月25日 政府の地震調査委員会が2017年12月に公表した北海道東部沖の地震評価は、これまで同地域で考えられていなかったマグニチュード(M)9クラスの超巨大地震を想定に入れた。東日本大震災で想定外の揺れと津波に襲われた教訓を背景に、過去の地震で起きた津波による堆積物の調査や震源域の見直しなどをもとに最大限のリスクを算出。超巨大地震は「切迫している」と警鐘を鳴らした。 評価の対象となった北海道東部沖には、日 堆積物を根拠に見直し 北海道沖でM9級地震「切迫」
北海道・奥尻島、600~1000年間隔で大津波 北大など調査 6月30日 1993年の北海道南西沖地震(マグニチュード7.8)による大津波で壊滅的被害を受けた北海道・奥尻島が、過去約3千年間に少なくとも5回、約600~千年間隔でほぼ同規模の大津波に襲われた可能性があることが平川一臣北海道大名誉教授(自然地理学)らの津波堆積物調査で30日、分かった。 津波が頻発する太平洋側に比べ、過去の地震や津波の実態がよく分かっていない日本海側でも大津波が繰り返し発生していたことを示 北海道・奥尻島、600~1000年間隔で大津波 北大など調査