福川伸次(27)第二の人生 福川伸次 私の履歴書 12月28日 1988年6月、私は33年務めた通産省を退官した。翌89年1月に時代が昭和から平成へと移った。11月にベルリンの壁が崩壊して東西冷戦が終わりを告げた。 私は第二の人生に向けて、目標を3つ定めた。第1は企業経営に携わること、第2は内外の多くの人と接すること、第3はできるだけ歩くことだ。 とはいえ、公務員は退職後2年間は関連企業への就職が禁止。まず手掛けたのが次官時代の「日本の選択」研究会の柱である 福川伸次(27)第二の人生
新元号、変わる世界に挑む国に 平成の30年 4月2日 元号が1カ月後に令和に変わる。どんな時代を目指せばいいのか、何を軸にこの国の将来を描いたらいいだろうか。 平成は、時代を画す2つの出来事で始まった。1つは1989年11月にベルリンの壁が壊れ、冷戦構造が終わりを告げたこと。 ソ連も崩壊し、資本主義の勝利による「歴史の終わり」(フランシス・フクヤマ)が訪れるかと思われたが、その後はテロや移民問題、経済格差の拡大などが表面化。自由主義は世界中で揺らい 新元号、変わる世界に挑む国に