中国、党幹部の摘発減少 習氏への権力集中反映か 中国・台湾 2月15日 【北京=羽田野主】中国共産党の習近平(シー・ジンピン)総書記が進めてきた「反腐敗」運動で党幹部の摘発が減っている。2020年は習指導部が発足して初めて、党序列200位以内の中央委員の摘発がなかった。政敵の追放が一段落し、習氏への権力集中が進んだためとみられる。 習氏は12年11月に党総書記に就任し指導部を発足させた。13年1月には党の会議で「虎もハエもたたく」と表明し、反腐敗運動を始める考えを示 中国、党幹部の摘発減少 習氏への権力集中反映か
失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー 北京ダイアリー 中国・台湾 2月8日 中国共産党を揺るがしたあの事件から、9年がたった。 2012年2月6日、重慶市のトップだった薄熙来氏の側近、王立軍副市長が四川省成都の米総領事館に駆け込んだ。薄氏の失脚につながる異様な事件の始まりである。 重慶市の公安局長を務めた王氏は、米側に薄氏の妻による英国人実業家の殺害を明らかにし、米国への亡命を求めた。ほかにも薄氏に関する大量の機密情報を米側に持ち込んだとされる。 国家副主席だった習近平 失脚した薄熙来氏がすごした場所 北京ダイアリー
中国「第2海軍」の法律戦 習近平氏の権力闘争透ける 習政権ウオッチ 中沢 克二 中国・台湾 編集委員 コラム 2月3日 「(中国の)軍、武装警察(武警)ばかりか海警局まで直接指揮できるような『集中統一指導』は、習近平(シー・ジンピン)主席が自ら指示してきた闘争に継ぐ闘争の末、勝ち取った。それがようやく完成しつつある」 中国の政治、行政機構に詳しいある研究者は、いわば権力闘争のたまものとしての権限集中に注目する。2月1日の中国海警法の施行で波紋を広げている中国海警局の成り立ちも権力闘争と無縁ではないという指摘は極め 中国「第2海軍」の法律戦 習近平氏の権力闘争透ける
毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月) 北京ダイアリー 中国・台湾 12月28日更新 26日、北京の天安門広場には長蛇の列ができていた。広場の真ん中に建つ「毛主席記念堂」に向かう人びとの列だ。 この日は建国の父、毛沢東の生誕127周年だった。 記念堂には毛の遺体が安置されている。中華人民共和国を築いた英雄として、毛の人気はいまも絶大だ。ふだん午前中しか見学できない記念堂はこの日、午後も開放され、参観者の人波は終日、絶えなかった。 北京にはもう一つ、毛とゆかりの深い場所がある。秋の紅葉で有 毛沢東の生誕127年と習氏の講話 北京ダイアリー(2020年10~12月)
習近平氏が唯一恐れる「北戴河会議」は開かれるのか 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 香港デモ コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 7月15日 あと2週間ほどで今年の中国政局のクライマックスになる「北戴河会議」の季節がやってくる。 一般的に「会議」と呼ばれるが、それはあくまで非公式な意見交換の場でしかない。国家主席、習近平(シー・ジンピン、67)ら現役指導部と引退した長老らが河北省の保養地で重要課題を巡って意見を交わす形だ。 とはいえ今年は例年と様相が異なる。「現状を考えれば、まず(北戴河会議が)正常な形で開けるかどうかが最大の焦点にな 習近平氏が唯一恐れる「北戴河会議」は開かれるのか
習近平氏への誕生日プレゼント 魔物が潜む重慶と共鳴 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 新型コロナ コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 6月17日 この夏にも第1のヤマ場を迎える中国大政局。そこで勝利を確実にするための2つの長期戦略が突然、明らかになった。1つは魔物が潜むといわれる中西部の大都市、重慶で。もう1つは国家主席、習近平(シー・ジンピン)の67歳のとてつもない「誕生日プレゼント」という形で。後者は今後の世界情勢にも影響を与えかねない。 魔物が潜む重慶とはどういう意味か。この10年、そこでは中国政治を揺るがす事件が繰り返し起きている 習近平氏への誕生日プレゼント 魔物が潜む重慶と共鳴
中国・重慶市の公安局長を摘発、習氏の権力基盤固めか 習政権 中国・台湾 6月14日 【北京=多部田俊輔】中国共産党中央規律検査委員会と国家監察委員会は14日、重慶市の鄧恢林・副市長兼公安局長を重大な規律違反と法律違反の疑いで調査していると発表した。習近平(シー・ジンピン)国家主席は公安部門で自らと距離がある人物を一掃することで、権力基盤を固める狙いがあるとみられる。 鄧氏は1965年生まれ。湖北省でキャリアを積んだ。一時は習氏の後継候補と目された前重慶市トップ、孫政才・前同市党 中国・重慶市の公安局長を摘発、習氏の権力基盤固めか
中国警察で「反習近平」勢力粛正 病毒戦から流毒戦へ 習政権 習政権ウオッチ 米中衝突 中沢 克二 新型コロナ コラム(国際) 中国・台湾 編集委員 4月22日更新 中国国家主席の習近平(シー・ジンピン)は今、新型コロナウイルスという病毒との戦いと経済立て直し、そして米大統領のトランプを代表とする中国の情報隠蔽と初動対応の遅れを責める外交圧力への反撃で手がいっぱいに見える。しかし、外部から見える風景と、当事者の意識はかなり違うようだ。 それを証明する重大な事件があった。中国の警察組織を束ねる公安省の次官、孫力軍(51)が、いきなり失脚したのである。共産党中央 中国警察で「反習近平」勢力粛正 病毒戦から流毒戦へ
ICPO前総裁に懲役13年6月 中国地裁 中国・台湾 1月21日 【北京=羽田野主】中国天津市の第1中級人民法院(地裁)は21日、収賄罪に問われた国際刑事警察機構(ICPO)の孟宏偉・前総裁に懲役13年6月と罰金200万元(約3200万円)の実刑判決を言い渡した。孟氏は上訴しないという。中国国営の新華社が伝えた。 検察側は孟氏が2005~17年に務めた公安次官や海警局長などの職権を利用し、企業経営や昇進などの便宜を図り、計1446万元(約2億3000万円)余り ICPO前総裁に懲役13年6月 中国地裁
中国エネルギー3社、トップ交代 習政権が支配強化 習政権 アジアBiz 環境エネ・素材 中国・台湾 1月17日 【北京=多部田俊輔】中国国有エネルギー大手3社の経営トップが17日、そろって交代した。石油大手と電力大手にそれぞれ業界出身者でない人材を初めて登用する異例の人事だ。習近平(シー・ジンピン)指導部は、共産党の有力者と国有企業幹部の結びつきを断ち切り、国有大手の掌握を一段と強める狙いだとみられる。米国からの批判を受けながらも国有企業を強化する構えで、将来の業界再編も視野に入れているもようだ。 経営ト 中国エネルギー3社、トップ交代 習政権が支配強化