故・金芝河さん(韓国の詩人) 独裁と闘った「抵抗詩人」 追想録 朝鮮半島 7月29日 言葉の力で独裁政権に立ち向かった詩人だ。口封じをはかった朴正熙(パク・チョンヒ)政権が死刑判決を下したことにより、日本では救援活動が立ち上がった。民主化闘争のシンボルとなる一方、後年の言動には否定的な評価もつきまとった。 権力に連なる特権階級を批判した風刺詩「五賊」を発表したのは1970年のことだった。朴大統領が翌年の大統領選での3選に備えていた頃だ。本人や編集者は「反共法」に違反したとして中央 故・金芝河さん(韓国の詩人) 独裁と闘った「抵抗詩人」
1980年代の韓国 凄惨な弾圧と抵抗を映画に カバーストーリー 4月13日 韓国で暮らし始めたのは1990年のことだ。87年の民主化から3年目、ソウルの街は躍動感にあふれていた。学生街の書店には禁書だったマルクス主義関連の翻訳書がうずたかく積まれ、その真新しさが眩(まぶ)しかった。ようやく手に入れた自由と民主主義、そのためにどれだけの血が流されたか。春の新歓シーズンになるとキャンパス内では、在校生が新入生に向かって訴えていた。 光州事件がテーマ 「光州事件を知っています 1980年代の韓国 凄惨な弾圧と抵抗を映画に
故・池明観さん(元東京女子大教授) 日韓大衆文化交流に尽力 追想録 吉川 和輝 朝鮮半島 編集委員 3月11日 韓国の朴正熙、全斗煥両軍事政権下の政治状況や民衆弾圧の実態を滞在先の日本の月刊誌で赤裸々に告発。帰国後は金大中政権の対日政策のブレーンを務め、日本の大衆文化開放を主唱した。日韓の懸け橋を体現した生涯だった。 1973年から88年まで岩波書店の月刊誌「世界」に「T・K生」のペンネームで「韓国からの通信」を連載した。政権移行期の80年5月に治安部隊の発砲で多数の犠牲者が出た光州事件の報告など、厳しい 故・池明観さん(元東京女子大教授) 日韓大衆文化交流に尽力
文政権、朴前大統領に特赦 健康状態を考慮か Think! 朝鮮半島 12月24日更新 【ソウル=恩地洋介】韓国政府は24日、服役中の朴槿恵(パク・クネ)前大統領(69)を特別赦免(日本の恩赦に相当)にすると発表した。朴氏は2017年以降、4年以上にわたって収監され、最近は健康悪化のためソウル市内の病院で入院治療を受けている。 17年3月に弾劾訴追され失職した朴前大統領は、収賄や職権乱用の罪に問われ懲役22年が確定した。収監期間は約4年9カ月になる。韓国紙の東亜日報によると、朴氏は 文政権、朴前大統領に特赦 健康状態を考慮か
故・盧泰愚さん(元韓国大統領) 軍事独裁から民主化へ 追想録 峯岸 博 朝鮮半島 編集委員 コラム 12月24日 韓国で民主化の夢を砕いた1979年の「粛軍クーデター」。軍の弾圧によって、少なくとも百数十人が死亡した80年の光州事件……。 前任の大統領だった全斗煥氏とともに、軍の中心人物だった。大統領の退任後、不正蓄財などと合わせて懲役17年の判決(後に特赦)を受けた負のイメージは、最期まで拭い去れなかった。 盧氏の後を追うように、全氏も11月23日に他界した。ただ「反省した盧、反省しない全」といわれたよう 故・盧泰愚さん(元韓国大統領) 軍事独裁から民主化へ
全斗煥元大統領に弔意 官房長官 政治 11月24日 松野博一官房長官は24日の記者会見で、韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の死去に弔意を示した。「哀悼の意を表するとともに故人 全斗煥元大統領に弔意 官房長官
「分断」生んだ民主化弾圧 韓国の全斗煥元大統領死去 Think! 朝鮮半島 11月23日 韓国社会が抱く全斗煥(チョン・ドゥファン)政権の記憶は暗い。警官に殴られ、留置場で一夜を過ごした学生時代の話を語る50代の市民は少なくない。民主化を暴力で封じた1980年代の軍事独裁は、保守と革新勢力が鋭く対立する韓国社会の「分断」を根付かせた。 79年10月、当時の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領を襲った銃声が全氏を権力の表舞台に引き上げた。朴大統領は酒席で、側近の金載圭(キム・ジェギュ)中央情 「分断」生んだ民主化弾圧 韓国の全斗煥元大統領死去
韓国の全斗煥元大統領が死去 90歳、クーデターで実権 朝鮮半島 11月23日更新 【ソウル=恩地洋介】韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が23日、ソウル市の自宅で死去した。90歳だった。韓国軍陸軍少将だった1979年、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が側近に暗殺された後の混乱の最中、クーデターを起こして実権を掌握。翌80年9月に第11代大統領となり、7年半にわたり軍事独裁体制を続けた。 在任中は民主化運動を厳しく弾圧する一方、財閥に主導させる形で経済を安定成長の軌道にの 韓国の全斗煥元大統領が死去 90歳、クーデターで実権
よくわかる韓国大統領選 政府や軍、2万人の人事を左右 よくわかる Think! 朝鮮半島 11月5日更新 韓国の保守系野党「国民の力」は5日、2022年3月に投開票される大統領選の公認候補に尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長を選出した。革新系与党「共に民主党」はすでに李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事を選出しており、二大政党の候補者が出そろった。韓国の大統領はどうやって選ばれ、どんな力を持っているのか。そして大統領選の行方は――。3つのポイントを解説する。 ・韓国大統領の権力とは・どうやって選ばれる よくわかる韓国大統領選 政府や軍、2万人の人事を左右
野党の尹氏、失言で苦戦 韓国大統領予備選 朝鮮半島 11月1日 【ソウル=恩地洋介】2022年3月の韓国大統領選に向けた保守系野党「国民の力」の予備選が最終盤で接戦になっている。5日に大統領候補を選出する予定だが、有力視されていた尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長は相次ぐ失言で若年層の支持を失いつつあり、ベテランの洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員の猛追を受けている。 「複数の世論調査をみると、大勢は洪準杓で固まった」。洪氏は10月31日、党本部で開いた記者会見 野党の尹氏、失言で苦戦 韓国大統領予備選