日米共同声明、台湾明記ぶれず 「平和」強調で対中配慮 経済 政治 4月18日更新 日米両政府は首脳会談の共同声明で、中国の反発も織り込み済みで「台湾海峡の平和と安定の重要性」を明記した。日本は事前交渉で3月の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)の文言踏襲を主張した。一方で中国への配慮で「平和的解決を促す」を加えるよう会談直前まで折衝した。 16日、米ホワイトハウスの大統領執務室。バイデン米大統領は執務室に飾る家族写真を菅義偉首相に見せて回った。「これからも付き合い続けていける 日米共同声明、台湾明記ぶれず 「平和」強調で対中配慮
伝統回帰の日米首脳共同声明 実務者・官僚が積み上げ 日米首脳会談 北米 コラム 4月17日 日米両首脳が16日午後(日本時間17日午前)にまとめた共同声明は、日米の外交テーマを幅広く網羅した伝統的なスタイルに回帰した。「安倍・トランプ」時代はトランプ前大統領の関心が文書に色濃く反映された。今回はホワイトハウスや国務省の実務者と日本の外務省が積み上げ型で練った。 「新たな時代における日米グローバル・パートナーシップ」と題した共同声明(和訳版)はA4の紙で6枚、文字数は6000字程度になっ 伝統回帰の日米首脳共同声明 実務者・官僚が積み上げ
「特別な日米」喜ぶのは早い 対中戦略問うバイデン流 菅内閣 米中衝突 バイデン政権 菅野 幹雄 Think! Deep Insight 本社コメンテーター 4月9日 「戦争の抑止も国際機関の出現も、英語圏の兄弟による連合なしには実現しない」。東西冷戦の序章といえる1946年3月、英首相を退いたチャーチルは米国と英国の「特別な関係」を誇示する「鉄のカーテン演説」を残した。 米中衝突が強まる75年後のいま、米国の特別な相手はまるで日本に置き換わったかのようだ。 就任約3カ月のバイデン米大統領が16日、ホワイトハウスに迎える最初の外国首脳は兄弟国の英国でも隣国カナ 「特別な日米」喜ぶのは早い 対中戦略問うバイデン流
レッドラインへ強まる米軍関与 ジェームズ・スタブリディス氏 村山 宏 Asiaを読む 編集委員 3月20日 米シンクタンク、アトランティック・カウンシルは1月、論文「より長い電報」を発表した。(旧ソ連に対する「封じ込め」を提唱した、米外交官ジョージ・ケナンの「長文の電報」を意識した)論文は、米国の対中戦略の青写真を描く。東アジア周辺の米軍による、新たな展開の重要な手がかりとなりそうだ。 バイデン新政権が、安全保障上のレッドライン(越えてはならない一線)の設定を促す論文の姿勢を、全面的に受け入れるかどう レッドラインへ強まる米軍関与 ジェームズ・スタブリディス氏
米、日豪印とアジアへのワクチン配布で協力へ (FT) 新型コロナ 北米 中国・台湾 FT 3月4日 米国は日本、インド、オーストラリアと協力し、中国の影響力拡大に対抗する広範囲な戦略の一環として、アジア諸国に新型コロナウイルスのワクチンを配布する計画を進めている。 米政権はここ数週間にわたり、外交・安全保障構想である日米豪印の枠組み(英語で4を意味する)「QUAD(クアッド)」関係国と協議を重ねてきた。協議内容に詳しい関係者6人が明らかにした。 事情に詳しい2人の関係者によると、近く発表するこ [FT]米、日豪印とアジアへのワクチン配布で協力へ
バイデン政権の対中外交 対決か協調か 米中衝突 バイデン政権 政治 2月5日更新 1月に発足したバイデン米政権の対中政策を世界が注視する。当面はトランプ前政権が進めた強硬路線を維持すると主張するものの、気候変動問題などでは中国との協力も探る。日本の安全保障環境や国際秩序に大きな影響を与える米中関係の変化について有識者に聞いた。 「競争」と「忍耐」の併存関係に 兼原信克氏 元内閣官房副長官補 バイデン大統領の民主党は上下両院で多数を押さえた。共和党による歯止めはかからず、民主党 バイデン政権の対中外交 対決か協調か
ミャンマー、狙い澄ましたクーデター 直前に中国と接触 Think! 中国・台湾 東南アジア 2月4日更新 1日のミャンマー国軍によるクーデターは、狙い澄ましたかのようなタイミングで起きた。任期切れが迫る国軍総司令官はアウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる与党が圧勝した総選挙結果に不満を募らせ、クーデター直前に中国側と接触した。クーデターは軍政回帰の危機だと国際社会から強い批判を浴びており、バイデン米政権にとって大きな試練となる。 「国軍は憲法を順守する」。1月末、ミン・アウン・フライン国軍総司令官 ミャンマー、狙い澄ましたクーデター 直前に中国と接触
一つの対中政策で結束を (FT) 米中衝突 バイデン政権 フィリップ・スティーブンズ 中国・台湾 FT FT commentators 1月27日 米国に新しい大統領が誕生した。これをきっかけに、西側諸国には新しい対中政策が求められている。米中関係は今後数十年以上にわたって世界の地政学の行方を大きく変えていく。バイデン米大統領が率いる新政権はそれを定義づけるチャンスを手にしている。 中国は経済的なパートナーか、それとも競合する大国か。どちらを志向するかは、西側諸国の中国との接し方に関して最も頻繁に持ち上がる質問だ。ビジネスと政治戦略を天秤( [FT]一つの対中政策で結束を
バイデン外交が探る新たな「アジア・リバランス」 バイデン政権 Asia Analysis 中国・台湾 東南アジア コラム 1月26日 トランプ前大統領の扇動が招いた米連邦議会占拠事件の衝撃が冷めやらぬなか、1月20日に就任したバイデン新大統領。民主主義や人種差別、貧富の格差など国内問題に焦点を当てた就任演説が、ようやく対外関係に触れたのは、終盤に差し掛かってからだった。 「同盟関係を修復し、もう1度世界に関与していく」。第2次世界大戦後、自由主義陣営の盟主として時に行き過ぎとも思える介入姿勢を是としてきた超大国の指導者があえて バイデン外交が探る新たな「アジア・リバランス」
「バイデン政権と関係強化」ASEAN外相会議声明 バイデン政権 東南アジア 1月21日更新 【シンガポール=中野貴司】東南アジア諸国連合(ASEAN)は21日、オンラインで外相会議を開いた。会合後に議長国のブルネイが発表した声明には「米国との戦略的なパートナーシップをさらに強化するため、バイデン新政権と協働していきたい」との表現を盛り込んだ。トランプ前米大統領は東アジア首脳会議を4年連続して欠席するなどASEAN軽視の姿勢が目立っていたこともあり、新政権への期待を明確に打ち出した。 声 「バイデン政権と関係強化」ASEAN外相会議声明