/

女性の大敵「ほうれい線」 できやすさをチェック

NIKKEI STYLE

アラサー世代が気になり始める、でき始めの「ほうれい線」。ほうれい線があると顔がぐっと老けるだけでなく、メイクでも隠すことができないのが厄介です。ほうれい線は放っておくと、年齢を重ねるにつれて、どんどん深く刻まれていきます。最近では、ヒアルロン酸やボトックス注射などの「プチ整形」で改善する方法もありますが、化粧品やプチ整形では、根本的な改善にはなりません。

ほうれい線の原因は、頬の筋肉の衰えによる「たるみ」によるもの。具体的には、頬に付着する脂肪がたるみ、下に落ちることで、溝が深く目立ってくるのです。上から化粧品やヒアルロン酸など与えても、一時的に溝を埋めるだけで終わってしまいます。ほうれい線を作らないようにする(目立たせないようにする)には、頬の皮膚がたるまないように、筋力強化することが大事なのです。

「私はまだまだ大丈夫」と思っているあなたも、安心してはいられません。現代社会は、パソコン作業、食生活の変化などにより、ほうれい線のできる年齢が、昔より若くなっています。では、まず以下のチェックリストで、ほうれい線のできやすさをチェックしてみましょう。

~「ほうれい線」出来やすさチェック~

1.丸顔である
2.頬は、つまむとポニョポニョと軟らかい
3.ダイエットをして、痩せたり太ったりを繰り返している
4.洗顔後は、すぐに化粧水をつけないとつっぱる
5.日焼けしている
6.猫背気味だ
7.肩こり、首こりがひどい
8.口が半開きになりやすい
9.頭皮を指で揉むように動かしたとき、顔の皮膚が一緒に動かない
10.もの食べるとき、左右どちらか片側ばかりで噛む癖がある
11.最近、二重あごやエラの張りが気になってきた
12.目の下の▽ゾーンの毛穴が目立つ
13.パソコン作業が多く、前傾姿勢になる時間が長い
14.眼が疲れやすい
15.睡眠中に顔についた枕やシーツの跡がなかなか消えない

ほうれい線のできる一番の原因は、頬のたるみです。頬自体が下がるだけでなく、頬の筋肉を上部で支える側頭部の筋肉と、下部で支える口元の筋肉が固くなると柔軟性や張りを失い、頬を支える役割を果たしきれなくなります。それで、頬がたるんだままになり、ほうれい線ができるのです。

* チェック 1、2、3、12、13 に当てはまる人

チェック項目の中にもあった、「丸顔」で、「頬がポニョポニョ軟らかい」人は、もともと頬に筋肉が少ないために、頬が下に落ちやすいのです。ダイエットで痩せたり太ったりを繰り返すと、皮下脂肪が減って皮膚がたるみ、ほうれい線の原因になります。また、パソコン作業が多く前かがみの姿勢を続けていると、重力に逆らえずに頬がたるんできます。目の下の▽ゾーンの毛穴が目立つということは、すでに頬がたるみ始めている証拠。毛穴が下に引っ張られて目立つようになったということなのです。

* チェック 6、7、14、15 に当てはまる人

猫背や肩こり、首こりがひどいと、肩甲骨周辺から僧帽筋(肩からに背中にかけての筋肉)が固くなっています。頭、顔、体の筋肉は全部つながっているので、ここの筋肉が固いと、顔の筋肉も固くなっているはず。睡眠中に顔についた枕やシーツの跡がなかなか消えないということは、すでに顔の筋肉が固くなり、柔軟性がない証拠。また眼精疲労は、目の周辺の筋肉が固く、血流が悪くなって起こります。

* チェック 8、9、10、11 に当てはまる人

口が半開きになりやすい人は、口の周辺の筋肉が衰えており、二重あごやエラの張りが気になってきた人は、あごの筋力が衰えている可能性があります。口やあごの筋肉が衰えると、頬の筋肉を下から支えられません。また、頭皮を動かしたときに顔の皮膚が動かないということは、頭皮が固くて頬の筋肉を上から支えられないということ。片噛みの癖のある人は、顔の左右のバランスが崩れやすく、これらもほうれい線を作る原因になります。

つまり、顔、頭、首などの筋肉が固くなっている人、肌が乾燥気味の人は、ほうれい線ができやすいといえるでしょう。

現代の生活は、核家族で会話が少なく、柔らかい食べ物を好む食習慣から、昔よりも口やあごの筋肉が衰えやすいのです。さらに、パソコン作業は前かがみの姿勢になりがちなので、頬がたるみやすく、肩や首が凝り、ストレスで頭皮が固くなっています。

こうした生活習慣のために、今は、若いうちからほうれい線ができやすくなっているのです。これを放っておくと、年齢とともにほうれい線の溝はますます深くなってしまいます。ほうれい線対策用の化粧品も出ていますが、それだけでは根本的な改善にはなりません。

次回からは、ほうれい線を改善するマッサージをご紹介します。固くなった顔の筋肉にアプローチする方法なので、すでにほうれい線ができている人も、きっと改善を実感できるはず。今はできていないというみなさんも、早めにケアをして予防しましょう。

このマッサージを実行すると、肌の血行を良くなり、細胞に酸素、栄養分が行き渡るので、たるみが改善されて、ほうれい線の改善・予防になるのはもちろん、肌の若返りも期待できます。

この人に聞きました

鳴海えな(なるみ・えな)
1973年1月生まれ。共立女子短期大学卒業後、エステ専門学校・滝川エステティック学院に就職。25歳でcidesco免許を取得後、フリーのエステティシャンとして活動。現在は、フェイスワークスタジオ「ミッショナリー」で、"シワ・たるみの予防解消"を中心としたサービス・商品開発を行い、のべ16万人の女性に表情筋トレーニングを提供している。

(ライター 芦部洋子)

[nikkei WOMAN Online 2013年2月12日掲載]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません