糖質を気にしている人の4割以上がとり過ぎ!
あなたは糖質摂取量目安を超えてる? 超えてない?
調査では、糖質を気に掛けている20~60代の200人を対象に、朝食・昼食・夕食・間食それぞれに複数のメニューイラストを提示し、1日でとるメニューに近いものを選んでもらった。フードコーディネーターの南恵子氏監修のもと、日本食品標準成分表や女子栄養大学のカロリーガイドなどを参考とし、メニューをもとに炭水化物量から食物繊維量を引いて糖質量を算出した。
「日本人の食事摂取基準2015年度版」に基づいて糖質摂取量目安をおおよそ300gと設定すると、回答者の42%が糖質摂取量目安を超えていた。さらに2014年版「国民健康・栄養調査」を参考に日本人の平均糖質摂取量を約240gとした場合、67%がそれ以上の糖質をとっていた(図1)。
年代別の平均糖質摂取量を見ると、20代(321.16g)、30代(323.97g)、50代(303.34g)は、糖質摂取量目安より高かった(図2)。
糖質摂取量目安を超えている人の年代別割合は、20代が58%と群を抜いて多く、30~50代は40%前後、60代は33%だった。南氏によると、オーバーしている人の多くは間食の影響が強い傾向が見られるという。
自身の糖質摂取量についての意識を尋ねたところ、糖質摂取量目安を超えている人のうち約半数(46%)が300g以内だと勘違いしていた(図3)。
これについて南氏は、どの食材に糖質が多いかを理解して食事をしている人がまだ少ないと分析する。例えば、野菜でも芋類やかぼちゃ、れんこんなどには意外と糖質が多く含まれる。飲料類からも無意識に糖質を多くとっている可能性もある。
なお若い世代は糖質摂取量が300gを超えていても、活動量が多い生活であればそれだけ糖質が必要な場合もある。量だけでなく脂質やタンパク質との比率を考え、ビタミンやミネラルなどの多様な栄養素もバランス良く摂取できているかが重要になると、南氏は説明している。
(鈴木英子=ニューズフロント)
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