勝間和代さん ダイエットの秘密は「調理家電で自炊」
ダイエットに成功した人の秘密(上)

やせにくくなる40代で、12kgの減量に成功した勝間和代さん。以前は、テレビのダイエット企画に参加したり、ダイエット教室に通ってやせても必ずリバウンドしたのに、今回は難なくキープ! そのカギは自炊にあります。
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経済評論家で、あらゆる物事のムダを省く効率化マニアとしても知られる勝間和代さん。3月に発売された『勝間式超ロジカル料理』は、料理に関する悩みを一掃するだけでなく、やせるレシピブックとしても人気だ。勝間さん自身、40歳ごろからこの料理法を始めて、最高62kgが数年間でするする落ちて50 kgに。体脂肪率は22%前後で、その後一度もリバウンドすることなく、51歳の現在もキープしているという。
「かつての私の食生活の問題は、外食や加工食品ばかり食べていたことです。マイケル・モスの『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』を読んで、外食や加工食品は万人受けする味にするために砂糖や油脂がたくさん入っていると知り、だから私はやせないんだ、と気づきました。とりすぎた砂糖や油脂は、体脂肪として蓄えられるので、平均的な量しか食べてなくても太るわけです」
カロリーの割に、栄養価が低いことも、外食や加工食品のワナ。食べても栄養が入ってこないと体は満たされず、満腹感を得にくい。だから間食をして、結果食べすぎてしまうのだ。
「私に不足していたのはたんぱく質と食物繊維、それからビタミンやミネラルの微量栄養素でした。これらをちゃんと摂取する方法は簡単で、野菜や肉、魚などの生鮮食品を買って自炊をすること。ご飯は玄米、パンには全粒粉を入れると、精製された白米や白い小麦よりも食物繊維が豊富で満腹感が上がり、お通じもスムーズです」
自炊のアイテムとして選んだのが、シャープの「ウォーターオーブンヘルシオ」や自動調理無水鍋「ヘルシオホットクック」などの調理家電だ。「低温でゆっくり調理するスロークッキングができるから、食材本来の味を引き出せて、砂糖やみりんなどの甘味料を使わなくて済む」のがメリットだ。

「自炊を始めてから、血糖値の急上昇を防いで太りにくくするために、シュガーフリーを始めました。と言うと、糖質を含む穀類や野菜、果物も控える糖質制限と誤解されますが違います。シュガーフリーはお菓子をはじめ、食物から取り出して分離・精製した砂糖や人工甘味料、それらを含む調味料を制限することです。調理家電だと、ラクにおいしく実践できます」
勝間さんが使っている調味料は、塩、醤油、味噌、酢の4つで、油はオリーブオイルのみ。それで味のバリエーションを楽しめるのは、食材本来の味を引き出す調理家電ならでは。塩分や油分も控えられてよりヘルシー。「こういう食事だと、毎食お腹いっぱい食べても本当に太りません」と断言する。
食事以外に気をつけているのは、座りっぱなしにならないようにこまめに動くことと、食欲をコントロールするホルモンバランスを崩さないために睡眠時間を7~8時間取ることだ。
「ビフォーコロナは1日1万歩以上歩いてましたが、自粛中から"おうちジム"状態に。ヨガのオンラインレッスンを始めて、トランポリンも購入。上に乗って揺れながら音声入力で文章作成するなど、運動しながら仕事する方法を開発中です」


ダイエットに役立つ勝間レシピ





(取材・文 茅島奈緒深、写真 公文美和)
[日経ヘルス2020年8月号記事を再構成]
経済評論家。株式会社「監査と分析」取締役、中央大学ビジネススクール客員教授。なりたい自分になれる学びの場「勝間塾」を主宰し、YouTubeの人生相談も人気。最新刊は『勝間式ネオ・ライフハック100』(KADOKAWA)。
健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
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