脚がむくんでだるい! 「押しながら動かす」で解消

座り時間が長く、夕方になると、脚がむくんでだるい…。そんな人にぜひ試してほしいのが、脚を「押しながら、動かす」マッサージだ。手でぐいぐいもまなくてもいいから力がいらないし、入浴習慣がある人なら湯舟に浸かっている時間で行える。
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顔や体のセルフマッサージを網羅した書籍『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋顔体大全』がロングセラーとなっている、エステティシャンの村木宏衣さん。筋肉をほぐして整えることで、むくみやたるみを軽減するのが、村木さんのメソッドの特徴。その著書のなかでも、村木式の良さをすぐに体感できるのが脚のマッサージだ。
むくみの原因は、脚の静脈やリンパの流れが滞って、細胞の外へ出た水分を静脈やリンパ管が回収できていないこと。手でふくらはぎや太ももをもみ、上へと流すようにするマッサージをしている人も多いが、少し力が必要だ。村木式の特徴は、「脚を押しながら、動かし」、静脈やリンパの流れを良くすることで、水分を回収し、むくみを軽減する。
「筋肉のポンプ作用を利用するので、力がかかりません。足首から太ももまで行うと、脚がすっきり軽くなります」と村木さんは語る。
代表的な方法としては、ふくらはぎの一部を押したまま、つま先を上下させる。あるいは、太ももをつかんだまま、ひざを曲げ伸ばしする。自分の手だけでなく、脚の動きを組み合わせるマッサージといえるだろう。
具体的な方法を教わっていこう。
まず、最初に足首からマッサージしていこう。むくむと、足首が引き締まらず、もったりとしてくると感じている人は多いだろう。
足首をつかんで、つま先を上げ下げする。次に、「足首を掘り起こすように、アキレス腱の上あたりまでほぐしていきます」(村木さん)


次はふくらはぎだ。「ふくらはぎは、むくみやすく、疲れを感じやすい部位」と村木さん。そこで、ふくらはぎマッサージは、「押しながら動かす」手技でしっかり行おう。まず、リンパの関門であるリンパ節が集中するひざ裏を押しつつ、つま先をパタパタ上下させ、リンパを集中的に流す。次に、ふくらはぎを押しつつ、つま先をパタパタと上下させる。深層のリンパや静脈にも働きかけられ、効率よくむくみを解消できる。



最後に、内ももをつかんで、ひざを曲げ伸ばしする。つかむ場所は4カ所とし、1カ所につき10回くらい、曲げ伸ばしする。「余裕があれば、外もももつかんで、同様に行ってください」(村木さん)

このマッサージはいつ行ってもいいが、「湯舟で行えば、体が温まって血行が良くなっているので、効果アップが期待できます」と村木さん。もちろんベッドの上で行って、そのまま寝るのもいい。
(取材・文 白澤淳子=日経ヘルス編集 オカモトノブコ、写真 稲垣純也、モデル MIKA、スタイリング 椎野糸子、ヘア&メイク 依田陽子)

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