ほうれい線のたるみも解決 輪郭補正「眉メイク」テク

若い頃のままの眉メイク、年齢とともに薄くなってきたまつ毛や下がってきた口角。いずれも老け見えのもと。これを一挙に解決する3種のラインの入れ方を、ヘア&メイクアップアーティストの広瀬あつこさんが伝授します。
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眉、目元、唇。この3つのパーツのラインの描き方によって、たるみや老け感は左右される。
「眉の場合、カーブをつけたほうがメリハリのある印象になると思っている人も多いが、今の時代には逆効果。真っすぐのほうが顔全体が引き締まり、今っぽく若々しい印象になる」と、ヘア&メイクアップアーティストの広瀬あつこさん。
アイラインも目尻をはね上げたり、長くしたりする必要はない。「もともとの目の形を生かすように描くだけで十分に目ヂカラはアップする。ただし、目尻の位置が目頭よりも下がるとたるんで見えやすいので、その点は注意を」(広瀬さん)。
唇は口角ラインの補正が決め手。「下がった口角を消したうえで、新たなラインを描き、"疑似口角"を作るテクをぜひ覚えて」(広瀬さん)。ごく自然にリフトアップするのがうれしい。
たるみを引き上げて見せる 3種のラインはこう入れる
それぞれのパーツはもちろん、顔全体をリフトアップして見せる「眉」「目元」「唇」の3つのラインをまずチェック。ラインの描き方によって顔の印象がたちまち変わります。

眉尻はこめかみと同じ角度で平行になるように描く。カーブをつけすぎないことがたるみを目立たせない秘訣。

目尻を下げるようにまつ毛ラインを描くとたるみが目立つ原因に。「アイラインの終点は涙袋の延長線上に」(広瀬さん)。

加齢によって下がり、薄くなる口角。「下がった部分を消して新たな口角ラインを描き足すと簡単に引き上がる」(広瀬さん)。
顔がリフトアップする3種のラインテクニック
眉の下ラインにはパウダータイプのアイブロウ、まつ毛の根元ラインにはリキッドタイプのアイライナー、唇の口角ラインにはコンシーラーとリップライナーが味方に!
【1.眉の下ライン】平行ラインでシャープにあか抜ける
眉には流行が表れる。「カーブをつけ過ぎるとシャープに見えないだけでなく、古い顔になりやすい」(広瀬さん)。やや太めの平行ラインならたるみ感も消え、今っぽさも出せる。



(1)黒目の内側を起点に、眉下からまっすぐのラインを描く。(2)眉の上側も眉山までまっすぐ描き、眉尻はなだらかに描く。(3)眉頭はやや太めのブラシを使い、毛流れに逆らってふんわりぼかす。
【2.まつ毛の根元ライン】まつ毛の根元をすき間なく埋める
年齢とともにぼやけてくる目元。「まつ毛の根元をアイライナーで点を打つように埋めることでラインが強調され、引き締まった印象に」(広瀬さん)。アイシャドウはこの後に。


(1)上まぶたを引き上げ、まつ毛の下からアイライナーを差し入れ、点で埋める。(2)描き終わりの高さが目頭よりやや上になるのが目安。
アイラインの悩みには、アイシャドウを味方に!
→アイシャドウを目の際に入れてぼかす

濃いブラウンなどの締め色を目の際に沿って引く。アイラインのガタつきがぼかせる。
→黒目の上にアイシャドウをプラス

まず黒目の上に濃いブラウンをのせてからなじませる。目が大きく見える効果大。
【3.唇の口角ライン】口角を削ることで即ふっくら!
口角を下げて見せる下唇の端のラインはコンシーラーで消し、上唇の端は唇のラインが引き上がって見えるようにリップペンシルで描き足す。


(1)下唇の口角の下がっている部分を、キュッと角度をつけるようにコンシーラーで消す。(2)リップペンシルで、上唇の端にはみ出すよう、口角を新たに描く。

(取材・文 やまきひろみ、写真 鈴木希代江、ヘア&メイク 広瀬あつこ、モデル 殿柿佳奈)
[日経ヘルス 2019年12月号の記事を再構成]
健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
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