インフル検査、発症直後は待った 何時間あとがいい?

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!
正解は、(3)12時間です。
検査で「陰性」でも感染の可能性はゼロではない
インフルエンザの典型的な症状は、「突然の発症」「38℃以上の発熱」「のどの痛みや咳(せき)、鼻水など上気道の炎症による症状」「筋肉痛や関節痛、倦怠感などの全身症状」の4つです。4つの症状が全て見られるときには、インフルエンザに感染している可能性が高くなります。
症状が表れたばかりのときは、検査を受けても正しい診断結果が出ないことが多いので、12時間以上経過してから受診するといいでしょう。
ウイルスが最も検出されやすいのは、発症後2~3日目とされています。ただし、その時期でも正しい診断率は高くても9割程度で、感染していても「陰性」の結果が出ることがあります。つまり、陰性と診断されても、症状から強く感染が疑われるときは、マスクの着用や手洗いをするようにしてください。
感染してから症状が表れるまでの潜伏期間は1~3日。ですから、インフルエンザを発症した人と接触したことが分かったときには、数日間は症状に注意が必要です。
インフルエンザの治療法
インフルエンザは軽症なら、解熱剤などの対症療法でも自然治癒することが多いので、必ずしも抗インフルエンザ薬での治療が必要なわけではありません。
抗インフルエンザ薬での治療は、発症から48時間以内の開始が推奨されています。現在、一般的に使われているのは、以下の5つの薬剤です。いずれの抗インフルエンザ薬も、症状を軽くして発熱の期間を短くしたり、重症化するのを防いだりする目的で投与されます。即座に効果が表れるわけではないので、すぐに熱が下がらないこともあります。

(日経Gooday編集部)
[日経Gooday2019年12月16日付記事を再構成]
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