インテリジェンスデザインは画像認識技術を駆使した人流計測などのサービスを展開している(同社提供)
エレクトロニクス商社のレスターホールディングス(HD)は19日、人工知能(AI)による画像認識サービスなどを手掛けるインテリジェンスデザイン(東京・渋谷)へ出資したと発表した。スマートシティーの整備を目指す自治体向けのサービス提供を共同で進めたい考えだ。
レスターHDとSBIインベストメント(東京・港)が共同で設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドを通じて出資した。出資は3月31日付で、出資額は非公表としている。
インテリジェンスデザインは2018年に設立したAIシステムの開発・販売ベンチャー。AIによる画像認識技術を使った人流解析や公共交通機関の利用者調査などを手掛けている。軽量・小型のAIエンジンを開発したほか、解析データを利活用できるクラウドサービスを提供している。
スマートシティーとは、センサーやカメラ、スマートフォンなどを通じて集積した環境・行動データをインフラや施設の運用に活用する次世代型の都市を指す。市場の拡大が見込まれることからレスターHDはスマートシティーづくりの支援事業を拡充している。今回の資本提携を通じてインテリジェンスデザインの事業基盤を強化し、「将来的な自治体向けビジネスのサービス向上と事業の拡大を目指す」(同社)としている。