映画の「手触り」を感じさせる秀作が心に残った。塩田明彦監督「さよならくちびる」と鈴木卓爾監督「嵐電」である。
遠ざかる景色、風に揺れる木々、窓に映る影、足音、きぬずれ、レールのきしみ……。スマホの画面では見逃してしまうようなもの、聞き逃してしまうようなもの。そんなノイズが映画を豊かにしている。言葉よりも身ぶりで多くを語り、画面と音は情報の断片に帰すことがない。映画でしか描けない生々しい感情がとめ…
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