西日本鉄道は子会社の西鉄ホテルズが運営する大阪市のビジネスホテル「西鉄イン心斎橋」の営業を、12月31日で当面休止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で稼働率が前年の10分の1程度に低下している。休止後については、売却や商業施設などへの用途転換を含め検討している。
同ホテルは2000年に新築開業した。大阪を代表する繁華街に立地するが、インバウンド(訪日外国人)需要を狙ったホテル建設が相次ぎ競争環境が激化。追い打ちをかけるようにコロナ禍により今年4~10月の平均稼働率は7~8%と、同社のほかのホテルと比べても落ち込みが特に激しかった。「施設も陳腐化しており、回復は見込めない」(広報)と判断した。
西鉄グループ全体でもホテル事業は苦戦している。国内の「宿泊主体型」ホテルの稼働率は9月に27.2%だった。21年3月時点の見通しも57%と、コロナ禍前の7割程度の回復にとどまる。東京や福岡にある他の西鉄インのホテルについては営業を継続する方針だという。
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