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愛媛・道後の宿泊、前年の8割に回復 修学旅行多く

愛媛
四国
サービス・食品
2020/10/28 19:00
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新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた愛媛県の宿泊施設への客足が回復傾向にある。松山市の道後地区では9月以降、宿泊者数が前年同期の約8割まで戻った。愛媛県の調査では県内主要施設も同7割の水準になった。四国などを巡る周遊観光や近隣県からの修学旅行が需要を押し上げている。

修学旅行や遠足で道後地区を訪れる学校が増えている(松山市)

修学旅行や遠足で道後地区を訪れる学校が増えている(松山市)

「8割強だった9月をさらに上回り、10月は前年水準を回復しそう」。道後プリンスホテルの河内広志社長は明るい表情を見せる。今秋から2021年1月までの予約状況も前年並みか、前年を上回るほどという。

県内や近隣県からの家族、小グループが利用している。九州や関西を含む西日本各地からの修学旅行も多い。児童・生徒は「将来の旅行人口の増加にもつながる」(河内社長)とみて誘致に力を入れている。20年度に松山市を訪れる学校は日帰りを含め、例年の2倍強となる見込みだ。

道後プリンスをはじめとする道後地区の宿泊施設の多くは、4~6月に一時休業を余儀なくされた。同期間の宿泊者数は前年同期に比べて9割前後の落ちこみを記録した。固定費やメンテナンス費が重くのしかかるなか、雇用調整助成金などを活用して乗り切ろうとした。

最近は国の旅行需要喚起策「Go To トラベル」に加え、四国在住者らを対象に県内宿泊で1人1泊5000円を割り引く県の支援策の効果が出ている。全国的に知名度の高い道後地区以外にも波及しており、県がまとめた59施設の9月の宿泊者数は前年同月の7割の水準まで戻った。

九州とのフェリー航路の起点となる県西部の八幡浜市。「九州・中国地方と四国をツーリングやサイクリングで周遊する人が目立つ」と話すのは、八幡浜センチュリーホテルイトーの伊藤篤司社長。同ホテルは夏以降の需要回復が顕著といい、足元の宿泊者数は前年に近づいている。

古い街並みを訪ねる観光客も少しずつ増えている(愛媛県内子町)

古い街並みを訪ねる観光客も少しずつ増えている(愛媛県内子町)

八幡浜市を経由する場合、同じ南予地域の大洲市や内子町を訪れる観光客も少なくない。今春に観光客がほとんどいなくなった大洲城などの9月の入場者は、前年の7割前後になった。内子座など内子町の主要施設も同6~7割まで改善した。「特に9月後半の連休中は多かった」(同町)

同町で古民家を活用した宿泊施設を経営する大西啓介さんは「夏以降、前年水準を回復し、10~11月の予約も堅調」と説明する。料金の高い1棟貸し施設は、支援策による「お得感」をより得られるため人気が高い。4~6月の状況とは様変わりしている。

宿泊施設の関係者は21年春以降も客足の回復が続くかどうかを不安視している。現在の盛り上がりは政策効果による面も大きいだけに反動減が懸念される。支援策の延長を期待する声も目立つ。また、新型コロナが「再び急拡大すれば、以前の厳しい経営状況に戻ってしまう」との声も聞かれる。感染防止対策を徹底するなどして気を引き締めている。

(片山哲哉)

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