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ANAとJAL、オンライン活用で旅行客つなぎ留め

日経産業新聞
コラム(ビジネス)
2020/9/24 2:00
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

疑似体験で航空利用につなげる

疑似体験で航空利用につなげる

新型コロナウイルスの感染拡大で旅行需要が大きく落ち込む中、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が、旅行客のつなぎ留めにオンラインの活用を積極化している。ANAグループの旅行会社、ANAセールス(東京・中央)は海外旅行のオンラインセミナーを初めて開催。JALもインターネットを介して旅行を疑似体験できるサービスを実施。コロナ収束後の航空利用につなげる。

ANAセールスは8月下旬から、オンラインによる海外旅行セミナーを始めた。テレビ会議システムの「Zoom(ズーム)」を使い、同社の添乗員らが海外旅行の希望者に対して旅先の魅力や、安全な海外旅行に関する知識などを伝える。1回の所要時間は50分で9月は7回実施する。

オーロラ観賞の楽しみ方や添乗員一押しの旅先を紹介するなど、様々なメニューの中から、自分の好きなセミナーに参加できる。各回の定員は500人で参加は無料となっている。

新型コロナの感染拡大による各国の出入国制限で、観光目的の海外旅行は事実上できない状況が続いている。ANAセールスもパッケージツアーで新規商品の発売や、パンフレットの作成できず、顧客との接点が持てないことが課題となっていた。オンラインによるセミナーで顧客をつなぎ留め、コロナ後の利用に結びつける狙い。

ANAセールスはオンラインの旅行セミナーで顧客のつなぎとめを図る

ANAセールスはオンラインの旅行セミナーで顧客のつなぎとめを図る

ライバルのJALも、コロナ後の需要開拓に向けオンラインに力を入れる。JALは7月、インターネットを介して旅行を疑似体験できる「JALリモートトリップ」を開催した。

旅先からのライブ配信や客室乗務員との交流により実際に航空機に乗ったような気分になれる「デジタルフライト」と、事前に郵送される地元食材などの商品を組み合わせ旅行気分を味わえるサービスだ。

5500円から9000円と有料だが定員の30組分が完売、第2弾も開催した。疑似体験で旅先の良さを伝え、コロナ収束後の航空利用につなげる。

観光庁の宿泊旅行統計によると、7月の日本人宿泊者数は前年同月比46%減の延べ2226万人泊にとどまった。5月の同82%減を底に前年比の減少幅は縮小しつつあるが、依然として極度の低迷が続く。7月には政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」が始まったが、新型コロナの感染拡大が収まらず航空予約が伸び悩む。

一方、新型コロナでリモートワークが普及する中、出張などのビジネス需要は「コロナ前の水準には戻らない可能性がある」(航空関係者)。それだけに、コロナからの回復には観光需要をいかに取り戻せるかがカギになる。

コロナ収束後を見据えネットを通じた顧客獲得競争は、早くも激しい争いになっていると言えそうだ。

(企業報道部 井沢真志)

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