「NOIN」は豊富なコンテンツで化粧品をオンライン販売している
KDDIは26日、化粧品の電子商取引(EC)サイトを運営するノイン(東京・渋谷)に出資したと発表した。CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を通じて出資し、金額は非公表としている。KDDIが持つ顧客データなどを活用し、ノインが今後強化する化粧品販売のオンラインカウンセリングなどで連携する。
ノインはECプラットフォーム「NOIN」を運営。メークの悩みを解決するオリジナル記事などを通じて、消費者が約1万5千点以上の中から最適な化粧品を選べるようにしている。アプリの累計ダウンロード数は250万を超え、10~30歳代女性を中心に月間アクティブユーザー数も100万以上いるという。
今後ノインはオンラインカウンセリングを導入していく方針で、KDDIが持つ、ライブ動画を見て商品を購入するライブコマースの技術や、チャットなどのノウハウを活用する。KDDIの顧客データやスマホ決済「auペイ」との連携も検討。KDDIはノインを、化粧品業界のOMO(オンラインとオフラインの融合)の事業拡大に向けたパートナーとして位置づける。
化粧品は店舗での対面カウンセリングが重視されるため、日用品などに比べてオンラインでの購入比率はまだ低い。一方で2020年の外出自粛期間中は、スキンケアなどの商品でオンラインの購入比率が約64%に高まった。新型コロナウイルスの感染防止で対面販売を中止している店舗もあり、今後もオンラインカウンセリングの需要は拡大するとみる。
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