米IBMはクラウド部門に注力する=ロイター
【ニューヨーク=白岩ひおな】米IBMが21日発表した2020年10~12月期決算は、純利益が63%減の13億5600万ドル(約1403億円)だった。 システム部門の投資需要が伸び悩み、売上高が前年同期比6%減の203億6700万ドルと4四半期連続の減収となった。事前の市場予想を下回り、21日の時間外取引でIBMの株価は6%超下落した。
クラウドや人工知能(AI)関連の売り上げは75億ドルと10%伸びた。19年7月に買収が完了したソフト大手レッドハットの売り上げも19%増と全体をけん引した。汎用コンピューターなどを含むシステム部門は18%減の25億ドル。20年通期の売上高は5%減の736億ドルで、純利益は4割減の55億9000万ドルに落ち込んだ。クラウド関連は19%増の251億ドルだった。
新型コロナウイルスの感染拡大による不透明感を背景に、21年12月期通期の業績予想は見送った。アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は「顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤となるハイブリッド・クラウドとAIに重点を置き、21年に収益を伸ばせると確信している」と述べた。
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