九州工業大学は25日、九州電力グループのQTnetと組み、エリアを限定した次世代高速通信規格「ローカル5G」を使った4つの実証事業を始めたと発表した。大容量で低遅延、多数の端末を同時接続できる5Gを活用し、同大で混雑状況の検知システムや、視覚障がい者向けの道案内システムなどの開発を進める。
高性能カメラを通じて九州工大の食堂の利用者数をリアルタイムで把握し、混雑度を3段階で表示するシステムを開発したり、企業が工場のレイアウトを柔軟に変更できるロボットシステムを検証したりする。位置情報などを基に、視覚障がい者に音声で道案内する仕組みや、画像処理を通じて視覚障がい者に人間や車の接近を知らせる技術の利便性も高める。
混雑検知システムを開発するQTnetの竹田純哉技術開発グループ長は会見で「8台のカメラを設置し、大容量データをリアルタイムに解析する。多数同時接続が可能な5Gでこそ実現できる」と強調。九州工大の三谷康範副学長は「ローカル5Gを共同研究するパートナー企業を増やしていきたい」と語った。
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