メニューを閉じる
2020年5月29日(金)

インターネットサイト運営

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる業界をフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

楽天が携帯事業開始 重い設備投資、できるか黒字化

2020/4/8 16:56
保存
共有
印刷
その他

楽天は8日、自社回線による携帯電話事業の商用サービスを正式に始めた。楽天の参入で国内携帯は4社体制となった。サービス開始に合わせて一部で不満が出た内容を見直し、利用者の獲得を急ぐ。ただし自社回線のエリアを広げるための基地局整備の投資は重く、携帯事業が2023年度までに黒字転換できるかは、まだ見通せない。

携帯事業スタートの8日、楽天モバイルの直営店は新型コロナウイルスの影響で臨時休業が相次いだ(東京都渋谷区)

正式なリリースが出る前の8日午前9時12分。三木谷浩史会長兼社長がツイッターで、携帯事業の本格スタートを告げるとともに利用プランの変更を明かした。

3月に公表したプランはデータ通信が無制限で月額2980円のプランだけで、分かりやすさを前面に打ち出した。1年間は300万人を対象に料金を無料にする。

ただ、データ通信の無制限は東名阪の都市部に限られ、自社エリア以外はKDDIから通信設備を借りるローミング(相互乗り入れ)でサービスを提供する。データ容量が月に2ギガ(ギガは10億)バイトを超えると速度制限がかかる内容だった。

これには「1カ月で3~8ギガバイトを使うミドルエンドユーザーには響かず、2~3ギガバイトを使う他の格安スマホユーザーにとっても魅力的とはいえない微妙なプランだ」(外国証券アナリスト)と批判の声が出ていた。

そこで楽天は8日にプラン内容を変更した。KDDIの回線エリアのデータ容量を22日から、当初計画の2.5倍にあたる5ギガバイトに引き上げる。楽天携帯に対応した端末の購入が必要な点についても、最も安い機種(約2万円)でポイント(5000円相当)を付けるサービスを打ち出した。

携帯電話は契約者からの月次料金が期待されるストックビジネスで、設備投資がピークを過ぎれば安定したキャッシュフローを期待できる。今後はネットワークの品質改善や自社回線エリアを広げるための基地局整備が急務となる。3月末時点で東京など都市部を中心に4400の基地局を整備し、総務省に提出した計画を3割上回った。

一方で、設備投資額は急増している。基地局整備を中心にした有形固定資産投資は19年度に1635億円と前の期の23倍になった。28年度までの10年間で5000億円強の投資を計画する。

19年度の携帯事業は600億円の赤字となった。今後も基地局拡大に伴う減価償却費などの負担は大きくなる。同社は携帯免許取得時に総務省に提出した計画で、23年度の黒字化を目指している。品質改善と利用者の獲得を両立できるかなど、今後の課題は多い。

(太田明広)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ日経会社情報デジタルトップ

3858件中 1 - 25件

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6...
  • 次へ

業界一覧

  • QUICK Money World