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前沢氏「退任決断は9月に入ってから」ZOZO会見詳報(4)

ヤフー、ZOZO買収
2019/9/12 23:49
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記者会見で握手する(右から)ZOZO創業者の前沢氏、沢田社長、ヤフーの川辺社長(12日、東京都目黒区)

記者会見で握手する(右から)ZOZO創業者の前沢氏、沢田社長、ヤフーの川辺社長(12日、東京都目黒区)

ソフトバンク傘下のヤフーZOZOが12日開いた記者会見の発言詳細です。(3)は「前沢氏「社長退任、悩みまくった」」参照。

――前沢さん、創業から今までで一番思い出に残っていること、また今回自分の夢に向かってということを許してくれたスタッフ、社員の皆様に一言お願いいたします。

前沢氏 正直まだ実感が湧いておりません。今朝本当に開示になりましたので、会社には6時半、7時には出社してみんなで集まっていろいろ思い出話に花を咲かせたり、ばたばたしておりました。この後また場所を変えて社員を集めて僕の口から経緯だったり目的だったり、そう至った自分の考えなんかを伝えるつもりでいます。あの先ほども言葉につまってしまいましたが、社員の話をすると本当にちょっと感極まってしまう。

やめていく分際で何言ってんだと思われるかもしれませんが、古くさいこと言ってんだと同じく思われるかもしれませんが、社員は家族と言って21年間やってました。そんなこともあろうかと珍しくハンカチももってきてます。普段はもっていないです。はい。その社員の顔を見たりとか社員の今日の話を聞いてみて、一喜一憂浮かべる表情を見ていると、胸が締め付けられます。勘弁してください。以上です。

――今日そのTシャツを選んだ理由は。

前沢氏 これ僕が書いた字なんですけど、「Let's Start Today」ということで、今日からはじめようよと直訳するとそういうことですが、まあ我々の旧社名はですね、昨年の10月に社名がZOZOに変わりましたけどもそれまでの社名はスタートトゥデイということでその社名で長年お世話になりました。1998年の創業からずっとその名前でやってまいりました。毎日毎日がはじまり、毎日毎日がはじまりで毎日毎日を大切に仲間とともに楽しく働き、社会のお役にたとうとずっと21年やってきました。ただここにきて別々の道を歩むことになりましたが、ZOZO社にとってこのスタートトゥデイという名前は非常に重要な名前ですし、僕にとってもとても大切な名前です。毎日がはじまりだというとっても大事なシンプルな話ですけど、考え方を基にですねこれからもお互いに一歩一歩楽しい人生頑張って一生懸命生きていけたらいいなという思いで、今日このTシャツを着てきました。はい。

――川辺社長に。ヤフーの顧客層は30~40代が中心でかつてと比べ高齢化が進んでいる。現状のアマゾンや楽天、メルカリといったライバルに対する現状のヤフーの競争力をどう考えているのか。ZOZOと一緒になることでそれがどう変わっていくのか。

川辺氏 メディアは世代とともに育っていっている。私は大学生までは超テレビっ子。それ以降は典型的なヤフー、ネットユーザー、ヤフーとか2ちゃんねるとか、そういうのが大好きで。なので若干ユーザーが高齢化している側面はあります。他方でヤフーは様々なサービスをやっております。「ヤフー天気」や「ヤフー路線情報」は今でもたくさんの学生の人が使ってくれたりもしております。いわゆるメディアビジネスから見たときは全世代豊富にある状況です。今度はECに関して言いますと、若い人たちが使っているのかというと、それは楽天やアマゾンに比べちょっと違う側面があるかもしれません。今回さきほど説明させていただいたようなZOZOの若いユーザーとの相互送客みたいな非常にシナジーが効いてくるのではないかと考えています。

データに関しましてはこれは今、世の中のデータの概念も相当に変わってきております。基本的な考え方は、そういったプライバシーはユーザーを尊重し、かつユーザーの同意をいただいた上で、何かデータの利活用する。またそのデータを守るという基本原則を大事にした上で、ユーザーが許すならば、またわかりやすい形で同意をとれるならば利活用をしていきたいと考えております。その中において購買データというのは検索のデータと同じぐらい、我々の利用用語でいうとシグナルの強いデータだというふうに思っておりますので、グループでですね、ユーザーの同意を得ながらですね、利活用し、そしてユーザーの便益、メリットに変えていくようなことを力強くやっていきたいなと考えております。

――今回の話はだれかに相談したのか。

前沢氏 この話は家族に、両親や実の弟、子どもたちにすら一切できずに悶々(もんもん)と悩み、考えて決めました。当然簡単に相談できるような話ではない。

――EC市場でトップになるために、今後のM&Aについてどう考えているのか。

川辺氏 我々は広告事業と並んでECもトップになろうと真剣に考えて行動している。そのなかで本当の日本一になるために何をするのか。当然自社開発のサービスをやることと、話があれば買収。この両方をやっていくと考えております。自社開発は目下、秋にペイペイモールとペイペイフリマも予定している。

その中でZOZOさんにもペイペイモールご出店いただきたいと思っております。それ以外でいうと買収というのも、今後も良いお話があればそれはぜひお話をさせていただきたい。ZOZOやアスクルなど輝きのある、オリジナリティーのあるECサービスがあれば、ぜひ我々のポータルとしての手伝えることをご説明させていただいた上で、魅力を感じていただけたらばお話し合いを今後もさせていただきたい。

――親子上場についての考え方を聞きたい。

川辺氏 最大の問題点は少数株主と支配株主、大株主との利益相反だという論点だ、私の考えは、全株主の視点で、いかにZOZOの事業を大きくしていけるか、ZOZOの価値を最大化していけるか、ZOZOのことを考え、ZOZOに貢献していくと、これに集中していきたいと思っております。全ての株主と同じ目線で、ZOZOの価値をいかに最大化するか、という視点で沢田社長ともやっていきたいと考えております。

沢田氏 基本は川辺社長と変わらないんですけども、まず今回の業務提携、資本提携の話をする一番最初の段階で、もちろんその話をさしあげて、それで我々として少数株主を含めた企業価値の向上というのは絶対はずせない。契約書の文言にいれたり、そういった形で議論を重ねてきておりますので、その中でサービスのこういう連携ができるのではないかという話をしている中でも、こういうお客さんはうちで、こういうお客さんはヤフーでといったようなかなりシナジーが効く、切り分けができるようなイメージがわいているので心配していない。

――前沢氏に。新事業に関して今どの程度構想が固まっているのか。

前沢氏 本当にまだ決まっていない。困っている人を助けたりだとか、不便だなとみなさんが感じていることを解決したい、そのようなことを考えています。ゾゾタウンの始まりも試着するのが苦手だなとか、遠方に住んでいてなかなかかっこいいブランドの最新の商品を買うハードル高いなというそういった困ったな、不便だなと思う人たちの悩みや思いを解決しようと始まった事業です。そうした方々の思いによりそうことにより、ユーザー意識のなかから発想していくのが得意な分野。同じように今後新しく事業をしていくのに、困っているひとを助けたいだとか、解決したいという視点で何かやっていけたらいいなという思いは変わっておりません。

――前沢氏の今後の人生のビジョンは。

前沢氏 宇宙に行ってなにがあるかはわかりません。行ってみないとわかりません。けど、わかっているようなことをしても面白くない。なにが起きるかわかんないし、それが人生にとってどうなるかもわかんない。それが事業にどうなるかなんてことも到底わからないですけど、誰もが行ったことないところに行ってみたいです。

命のリスクとか安全のリスクとかあるのはわかっているが、そこに飛び込まなければいけない。人生一度きりと思ってしまって。常にチャレンジしていたい人生です。何か得て帰って来れるといいなと思っています。

僕の夢はみんなが笑顔で、みんなが楽しくという世界の実現、つまり世界平和になるといいなとずっと20代のころから思っている。世界からいまだ悲しいニュースがなくならなかったり、世界のどこかでいまだ紛争が起きていたり、まだまだ解決しない問題がいっぱいあるなとニュースで遠巻きにみながら悔しい思いをしています。自分に何ができるかわからないですけれど、体が持つ続く限り、自分に何ができるかわからないですけれど、人生折り返し時点、あと30年、40年からだが持つ限り、世界平和というビジョンはぶらさずにできることを粛々といかがわしく、かつロックに驚かし続けたいと強く思っています。

――千葉県出身の前沢氏は千葉に肩入れしていた。新しいZOZOは千葉とどう関わっていくのか。

沢田氏 私は実は横浜出身だが千葉愛が強くなっている。前任の前沢と千葉市長はいろんな話をしている。いろんな人と関係を深めながらやっていこうと思っています。個人的にはスポーツが好きなので、野球にかぎらず、スポーツチームを支援していきたい。

――辞任を決めたのはいつごろか。

前沢氏 9月に入ってからです。この数日というか、2週間ぐらいの決断という理解をしてもらえば。簡単にいうと僕より良い沢田という新社長がすぐそばにいたことに気づきましたし、冷静に客観的にこのZOZOがこれから成長していくために、経営体制とはなんぞやと自問自答した結果、僕が退くことだと判断にいたった。ヤフーの川辺社長や孫さんから続投してほしいと言われましたけど、それは僕の得意分野である感性的な、直感的な、野性的な勘というんでしょうか。僕が変に数年居座ってもいいことないぞと、ここは潔く沢田にバトンを渡し、きれいにいさぎよく辞任していくのがZOZOにとっても、ZOZOのサービスを利用いただくお客様、取引先様、株主の皆様にとっても、よかろうということで急きょ辞任させていただくことになりました。

=おわり

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