カプコンが26日発表した2021年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%増の267億円となり、同期間として過去最高になった。21年5月に発売した「バイオハザード ヴィレッジ」は累計販売で570万本に達し、利益率の高いダウンロード版が増えたことで採算が改善した。
売上高は36%増の881億円、ソフトの販売総数は3割増の2580万本だった。バイオハザードは17年発売の前作も150万本超を売り上げた。全体の7割が前期以前に発売したタイトルだった。
ゲームセンターなどアミューズメント施設事業の売上高は28%増の89億円と、新型コロナウイルス禍で休業が相次いだ前年同期から持ち直した。時短影響の店舗も減り、営業利益は5倍の4億円だった。
ライセンス事業などの「その他事業」の売上高は74%増の37億円。バイオハザードの新作映画が21年末に海外公開になったほか、他社ゲームに自社キャラクターが使われる際のライセンス収入が伸びた。
22年3月期は純利益が前期比20%増の300億円とする従来予想を据え置いた。「大型タイトルの投入予定がない」(同社)としている。同日会見した野村謙吉取締役は、巨大な仮想空間「メタバース」向けのソフト開発について言及。「着実に研究を進め、市場動向を見ながら投入を検討したい」と話した。
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