バズフィードは米新興オープンAIの技術を採用する=ロイター
【ニューヨーク=清水石珠実】米ネットメディア「バズフィード」が文章や画像を生成する人工知能(AI)を採用する方針を固めたことが27日までにわかった。米マイクロソフトも投資を決めた米新興企業オープンAIの技術を使い、ゲームの作成や編集作業の支援に生かす。
バズフィードのジョナ・ペレッティ最高経営責任者(CEO)が社員向けのメモで明らかにした。同氏は「AIの活用はR&D(研究開発)段階から事業の根幹を支える段階に移行した」と説明した。パズルゲームをつくったり、記者がアイデアを練る作業を手伝ったりする。現時点ではAIがニュース記事そのものを執筆する計画はないとしている。
オープンAIは文章・画像の「生成AI」分野で最先端を走る。23日にはマイクロソフトが同社に対し、今後数年で数十億ドルを追加投資すると発表した。注目企業との提携の報道を受け、バズフィードの株価は27日に一時4ドルを超える場面もあった。報道が出る前の25日終値は1ドルを割り込んでいた。
報道機関によるAI活用そのものは、AP通信が約10年前から編集現場に導入するなど珍しくはない。だが、まだその精度などを巡ってトラブルも多い。25日には米ネットメディアのCNETが自社開発の編集AIが書いた記事に複数の事実誤認や盗用が見つかったとして、使用停止を発表した。
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