メニューを閉じる
2020年11月30日(月)

保険

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる業界をフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

20年度下期の株式相場、大手生保の見通し分かれる

2020/10/30 22:00
保存
共有
印刷
その他

新型コロナウイルスの感染再拡大や米大統領選挙後の世界情勢など、先行きが予想しづらい状況が続いている。大手金融機関の運用担当者は2020年度の下期相場をどう展望しているのか。日本生命保険の中島俊浩常務執行役員と第一生命保険の重本和之執行役員に株式相場の見通しや運用方針を聞いた。

見方が大きく分かれたのが21年3月末の日経平均株価の見通しだ。コロナ禍からの景気や企業業績の戻りが鈍いと見る日本生命は足元よりも安い2万1000円、第一生命は今年の高値を上回る2万5000円を見込む。

日本生命保険の中島俊浩常務執行役員

日本生命保険の中島俊浩常務執行役員

日本生命の中島氏は企業業績について、20年度は前期比2割減益、21年度は3割増益と想定。コロナ前の18年度並みには戻らず、PER(株価収益率)も16倍にとどまるとみる。足元の株価は「既にフェアバリューに比べ1割は上振れしており、円高などのショックがあれば簡単に下落する」と警戒する。

第一生命の重本氏は21年度の企業業績が45%増益となり、18年度並みの業績に戻るとする。「18年の高値は約2万4000円。当時より世界の金利が下がったことを踏まえると、2万5000円に達すると考えている」とする。

もっとも、日本株については両社とも保有残高を減らす方針だ。日本生命は株安見通しに応じて微減。第一生命は、25年にも始まる生命保険会社向けの資本規制への対応で保有株式を圧縮する。日本生命は保有株式の一部を人工知能(AI)や再生医療、情報通信関連銘柄などに入れ替えることで「時代の変化に応じたポートフォリオにすることでリスクを減らせる」(中島氏)と話す。

第一生命保険の重本和之執行役員

第一生命保険の重本和之執行役員

11月3日の米大統領選については両社ともバイデン氏が勝利し、上下院とも民主党が過半数を占めるシナリオの可能性が高いとみる。ただ「メインシナリオの確率が45%程度で極めて不確実性が高い」(重本氏)。両社とも選挙の集計が混乱し、長期にわたり次期大統領が決まらないことが最大のリスクとみている。

国内有数の機関投資家として、投資先企業との対話にも注目が集まる。第一生命は21年度から自己資本利益率(ROE)が5期連続で5%を下回る場合に代表取締役の選任案に反対する予定だったが、「新型コロナにより適用を先送りする」(重本氏)と表明。中島氏も「コロナでROEや配当性向が一時的に低くなっても機械的に反対票を投じるわけではない」と話す。

両社ともESG(環境・社会・企業統治)重視の姿勢を打ち出し、全ての資産をESGで評価する方針も掲げる。

日本生命は「ESGに関する企業との対話を重視し、ESGスコアが低いことだけを理由に売ることは考えていない」(中島氏)という。第一生命は「ESGを考えない投資は投資ではない。ESGをテーマにした投資を積み上げると同時に、既存資産も考え方をベースから変えていく」(重本氏)と強調した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ日経会社情報デジタルトップ

1874件中 1 - 25件

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6...
  • 次へ

業界一覧

  • QUICK Money World