ワタミは焼肉店の「焼肉の和民」と「かみむら牧場」を5年以内に東海4県(愛知、三重、岐阜、静岡)で30~40店展開する。1日、中部で初めて「焼肉の和民」を名古屋駅前に出店した。新型コロナウイルス禍で主力の居酒屋を含む外食事業の売上高は10月、前年同月比で3割減だった。比較的来店客の回復が早い焼き肉業態に転換し、収益力の回復を図る。
1日オープンしたのは「焼肉の和民名駅4丁目店」。コロナ禍で売上高が5割減の水準が続いていた居酒屋「和民」から業態転換した。100分食べ放題が2880円(税別)から楽しめる。居酒屋の実績とくらべ、客単価は約3400円、月商は1600万円と、それぞれ約1.3倍に引き上げる計画だ。
12月中に愛知県内でさらに2店「焼肉の和民」を出す。ワタミは傘下の子会社が5月に郊外型焼肉店の新業態として「かみむら牧場」を開発。「焼肉の和民」と合わせて、10年内に中部で100店ほどに広げる考えだ。
コロナ禍でも焼き肉は他業態と比べ回復傾向が顕著だ。ワタミの新町洋忠執行役員は「居酒屋と比べ客層が広いことが大きい」とみる。日本フードサービス協会によると、10月の全店売上高は焼き肉業態が前年同月比9%増だった。焼き肉を含むファミリーレストラン全体(9%減)は、居酒屋(34%減)と比べると客足の戻りが早い。
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