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回転ずしアプリで予約 再発見、ファストフードの価値
読み解き 今コレ!アプリ フラーAppApeLab編集長、日影耕造氏

コラム(ビジネス)
2019/8/21付
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NIKKEI MJ

スマホアプリの利用加速は、外食産業のあり方を確実に変えている。最先端の現場が回転ずしアプリだ。

スシローのアプリは利用者が1年で5割増えている

スシローのアプリは利用者が1年で5割増えている

フラー(千葉県柏市)が手がけるアプリ分析ツール「AppApe(アップ・エイプ)」で7月の月間利用者数(MAU)を分析した。アンドロイドのフード&ドリンクカテゴリでは、あきんどスシローの「スシロー」が7位、くら寿司の「くら寿司予約アプリ」が9位、カッパ・クリエイトの「かっぱ寿司」が11位、元気寿司の「魚べい元気寿司千両公式」が20位に入った。上位20アプリに回転ずしアプリが4つも名を連ねる。

iOSでもフード/ドリンクカテゴリの10位にスシロー、16位にくら寿司、19位にかっぱ寿司と3アプリがランクインしている。

iOS・アンドロイドの双方で20位以内となった3アプリの合計MAUは約380万人で、前年同月に比べ43%増えた。最も多いスシローは約200万人で52%増と大きく成長している。

回転ずしアプリに共通する機能は、席と持ち帰り用すしの予約だ。プッシュ通知で順番や待ち時間の目安を知らせる。家族連れの外食ではファミリーレストランから人気が移り、回転ずしは週末には数時間待ちとなるほど。予約機能のありがたみはほかの外食と比べても大きい。利用が伸びているのはその上、すしという食べ物に消費者が求めるスタイルが大いに関係していると、筆者は見ている。

歴史を振り返ると、すしは江戸のファストフードの代表格で、注文してすぐに食べられることに大きな価値があった。回転ずしに進化した現代でもそれは変わらない。店での待ち時間が長くては、すし本来の持ち味は損なわれる。「時短」を図る予約機能を搭載した各社のアプリは、すしがもともと持つ魅力を高め、利用が活性化したわけだ。

顧客の時短だけでなく、店舗運営の省力化にもアプリは貢献する。アプリによる予約機能は、店の受付窓口の人員を減らせる。アプリによって顧客と購買をひもづけたデータは、最適な在庫管理や商品開発、顧客に響くマーケティング施策につながる。

回転ずしでのアプリ活用は一段と進化している。くら寿司は7月、一部の店内でアプリを使ったモバイルオーダーを開始した。タブレット端末からの注文に店で慣れている客なら、アプリからも違和感はないだろう。待ち時間にも事前に食べたいすしを注文しておける。会計もアプリで完了すれば、店の負担は減り客の回転率も高まる。

外食全体のアプリ活用も広がっている。アンドロイドとiOSの飲食部門で7月の合計MAUが7960万となり、1年前より48%増えた。

顧客が企業との接点で感じる評価を高めるとともに、外食産業が抱える人手不足の解決策として、アプリが寄与する余地は大いにある。アプリがこの先どのように店舗を変えていくのか、注目したい。

[日経MJ2019年8月21日付]

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