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セキ薬品 接客力に強み 埼玉県内出店にこだわる
(埼の強み)

2020/7/7 19:29
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店のチューリップのマークが目を引くセキ薬品(埼玉県宮代町)は埼玉県内を中心に191店舗を展開している。店舗内を商材ごとに4つのエリアに分け、それぞれ違う色を使った内装が印象的だ。大手が攻勢をかけるなか、県内出店にこだわり、地域密着型の店舗づくりを目指している。

チューリップマークを使って親しみやすい店舗作りを心がける

創業は1973年。6月に社長に就任した関善夫氏の母親が立ち上げた薬店が前身だ。84年に会社組織にしてからは積極的な出店を重ね、2020年3月期の売上高は前の期比6%増の768億円と過去最高だった。

大手との差別化の一つとして取り組むのが接客力の向上だ。そのカギを握るのが地域ごとに約10店舗をたばねる地区長で、平均10年の店長経験を持つ。少なくとも毎月1日はそれぞれの店舗で従業員と同じように制服を着て働きながら、接客方法を伝授する。店舗で働くパートやアルバイトなどは人手不足で入れ替わりが激しく、経験の浅い店員もいる。地区長は実地研修を通して直接店員にノウハウを教える役割を持つ。

特定の商品を販促する期間限定のキャンペーンでは、各地区長の持ち味が如実に表れる。地区長が得意な分野の商材が対象になると、担当するエリアの売上高が大きく伸びる傾向があるという。

品ぞろえの重視も同社の特徴だ。関社長は「販売する商品の種類は少ない方が店舗運営は楽だが、こんな香りや味もあったんだと思ってもらえる店舗にしたい」と話す。他社と共同でプライベートブランドの商品も開発し、手ごろな価格帯の商品提供も進めている。

今後も新規出店に力を入れ、毎年、総店舗の5%を目安に店舗数を増やしていく考えだ。5年後には売上高1000億円、243店舗を目指す。全国展開の大手店舗が乱立するなかで「埼玉県内なら有名」をモットーに、郊外を中心とした出店を進める方針だ。

県内出店に注力するのは、全国的には知名度が乏しいことから、過去に手掛けたネット販売で思うような成果が出なかったという苦い経験があるからだ。今後も店舗販売を中心に、新たな顧客獲得策として、高齢化に対応した自宅への配送サービスも検討する。高齢者の利用が多い調剤薬局を備えた店舗も増やす。

同社の店舗ではオリジナルソング「元気出してよ」が流れる。社長が長年ライブに通っているというバンド、チューリップの「サボテンの花」のさわやかさをイメージして作った。店舗に行けば前向きな気持ちになりそうな雰囲気作りにも気を配っている。

(伴和砂)

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