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クスリのアオキ、薄氷の売上高3000億円達成 今期は減益

2020/7/2 19:00
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クスリのアオキホールディングス(HD)は2日、2021年5月期の連結純利益が前期比5%減の118億円になりそうだと発表した。前期(20年5月期)は中期経営計画の目標だった売上高3000億円を達成したが、今期は競争激化を想定し、11期ぶりの減益を見込む。新型コロナウイルスによるマスクなどの特需が薄れる中、実力が問われる1年となる。

高速出店で売上高3000億円を達成した(金沢市内の店舗)

高速出店で売上高3000億円を達成した(金沢市内の店舗)

「ドラッグストアの上位8社に滑り込んだ。この勢いで業界の戦国時代に挑戦したい」。2日開いた記者会見で、青木宏憲社長は決意を語った。

同社は14年、売上高3000億円を目標とする中期計画を発表した。当初は22年5月期の実現を目指したが、17年に20年5月期に前倒しした。前期の売上高は3001億円とかろうじて目標に届いた。支えになったのは高速出店と積極的な販売促進だ。そこに新型コロナによる日用品や食品の需要増加も重なった。

前期は過去最高となる90店舗を出店した。半分は関東・東北、3割は東海・近畿エリアで出し、地盤である北陸3県以外で重点的に店を増やした。

消費税率引き上げ後の19年10~11月は、ポイント還元率を通常の5倍に引き上げる施策を打った。販促費がかさむため、19年12月段階では13%の最終減益を想定していた。2月以降は新型コロナの影響で「マスクやティッシュペーパーなどが多く売れた」(青木社長)。店舗に人が集まるのを避けるために販促は控えたが、それを補ってあまりある特需があった。

ただ、同業他社との競争も激しくなっており、今期は楽観できない。6月の既存店売上高は前年同月比0.3%の微増、客数は同5%減だった。2~4月まで売上高が12~17%増で推移してきた好調さは途絶えつつある。

青木社長は「前年度比の売上高増加率は、実力値で12%くらい。前期(20%)は伸び過ぎた」と語る。今期は前期を上回る95店を出すが、売上高は4%増にとどまる。売上高と利益のバランスをとるために、販促費を抑えるからだ。

これまで積極出店で売上高を伸ばしてきたが、増加率が1桁になるのは11期ぶりとなる。2店舗の閉店により減損損失を計上することで、最終減益となる見通しだ。

ドラッグストア業界では上位陣の再編が活発化している。アオキは新型コロナの影響が見通せないとして次期中期経営計画の策定は1年延期した。青木社長は「これまでは『自社単独で3000億』と言い続けてきた。今後は他社との連携も選択肢の1つになる」との見方を示した。(毛芝雄己)

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