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少額投資できるスマホ証券 斬新なサービス初心者つかむ

株式投資
日経マネー
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2020/7/3 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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スマートフォン(スマホ)向け証券サービス「スマホ証券」の利用者の裾野が広がっている。少額から気軽に取引できる仕組みや、目新しいキャンペーン、初心者にも使いやすい取引画面などの工夫で、投資未経験者やまとまった資金を持たない若年層を引き付けている。7月には大和証券グループのスマホ証券がサービスを開始するなど新規参入も続く中、各社は利用者拡大に向け投資のハードルを下げる施策にしのぎを削っている。

■ポイント投資、端株投資で気軽に投資デビュー

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とSBI証券が立ち上げた「SBIネオモバイル証券」は、2019年4月のサービス開始から11カ月余りで30万口座を突破。その後も順調に利用者数を伸ばし、5月末時点で34万7000口座に達した。

人気を集めるサービスは、Tポイントを使って投資ができる「ポイント投資」や、1株(単元未満株)から株を購入できる「端株投資」。特に端株投資の注目度が高く、同社の国内株取引の約定件数の約9割が端株取引だという。

端株投資の特徴は、用意する資金が少額で済むこと。例えば、みずほフィナンシャルグループの株式を購入する場合、通常は100株単位で購入する必要があるため、7月2日の終値(132.8円)で計算すると最低でも1万3280円の資金が必要になる。しかし、端株取引なら1株単位での購入になるため、132円(小数点以下切り捨て)から取引可能。コンビニコーヒー1杯程度の価格で手軽に投資することができる。

手数料の安さも若年層に人気の理由だ。グループ会社のSBI証券でも端株取引を提供しているが、1注文の約定に対する最低手数料は55円と負担が大きい。対してSBIネオモバイル証券は、1カ月の約定代金の合計額に対して手数料を支払う方式。1カ月の合計額が50万円以下の場合、何度取引しても手数料は220円。しかも毎月Tポイントが200ポイントもらえるので、実質負担は20円で済む。

SBIネオモバイル証券を利用している個人投資家のもんき~たさん(ハンドルネーム)は「手数料が安く、大きな資金を準備せずに多くの企業の株主になれることがメリット。これまで知らなかった企業の活動を認知する機会が増え、勉強になっている」と話す。

■株の「タイムセール」も

LINEと野村ホールディングスが共同出資するLINE証券は、20~30代の若い世代が口座開設者の半数以上を占める(口座数は非開示)。特徴はお得感やゲーム感覚あふれる斬新なサービスだ。

例えば口座を開設した際、クイズ2問に正解すれば対象銘柄3株分の購入代金がもらえる「初株チャンスキャンペーン」を展開。1問の正解でも2株分の代金を得ることができる。口座開設時に実質的に株がもらえるという取り組みだ。

「株のタイムセール」も個人投資家の間で話題に。これは個人に人気の銘柄が夕方の一定時間、その日の終値よりも安い価格で購入できるというもの。ゲリラ的に行われる企画で、開始直前にLINE証券のツイッターアカウントやLINEアカウントで通知される。

5月28日の開催では、ニトリホールディングス日本マクドナルドホールディングス武田薬品工業ホンダ安川電機の5銘柄を2時間限定で最大7%オフとした。タイムセールでは売買手数料も無料になる。ただし、「1銘柄のみ、5株までの購入」の条件がある。「どちらのサービスも、ユーザーからの反響が大きい。タイムセールは開催するたびにツイッターのトレンドに上がるほど。現状では両方とも継続する予定」とLINE証券の担当者。

取引できる金融商品の幅が広いのも特徴だ。LINE証券では、FX(外国為替証拠金)取引や信用取引、投資信託の積み立て投資が可能。また、端株取引については、競合他社にはない「リアルタイム注文」ができる点もメリットだ。

■初心者でも株友達ができる

STREAMは口座開設者だけが参加できる掲示板を提供

STREAMは口座開設者だけが参加できる掲示板を提供

フィンテックベンチャーのフィナテキストホールディングスと大和証券グループ本社が運営する「STREAM」は、口座開設者だけが利用できる掲示板が利用者に人気だ。

「現実世界で周囲の人が株式投資をしていなくても、STREAM上で"株仲間"がいると認識することで、初心者でも自発的に投資がしたくなるようなサービスを心掛けている」とフィナテキストHD最高財務責任者(CFO)の伊藤祐一郎さん。口座開設者に限定したコミュニティーのため、掲示板の「荒らし」や「あおり」の発言が少なく、「利用者のマナーが比較的いい」との声もあるという。STREAMを利用する40代の会社員女性は「掲示板上では、損益についてリアルな金額を書いている人もいるため参考になる」と話す。

「株のオフ会」も主催する。6月23日の夜には、STREAMに登録する15人の女性投資家によるオンライン飲み会が行われた。参加者の居住地は福岡から東京まで様々。自己紹介から始まり、すぐに打ち解け合うと、株主優待の話やどんな手法で投資するかなどについて、「活発な意見交換が約2時間行われた」(同社)という。

■新たなスマホ証券も登場

スマホ証券サービスは今後も広がりそうだ。19年4月には大和証券グループ本社がスマホ専用証券会社コネクトを設立、20年7月からサービスを開始した。また、SBIホールディングス三井住友フィナンシャルグループは4月にスマホ金融分野での提携を発表した。今後、さらに革新的なサービスが生まれるかもしれない。

どのサービスを利用すべきか迷ったら、自分の投資の悩みに合ったものを選ぶといいだろう。安い手数料で端株取引したいならSBIネオモバイル証券、幅広い金融商品を取引したいならLINE証券、株仲間がいなくて悩んでいるならSTREAM……などという具合だ。

ただ、少額から投資できるといっても、価格下落リスクがあるのは通常の投資と変わらない。投資は余裕資金で、一度に資金をつぎこまないといった原則は意識した上で活用したい。

(大松佳代)

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著者 : 日経マネー
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