住友電気工業は2日、子会社でプライム市場に上場する日新電機と、スタンダード市場に上場するテクノアソシエにそれぞれTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。現在はそれぞれ株式の約51%を保有している。1037億円を投じ、完全子会社化を目指す。
買い付け期間は2社ともに2月3日から3月22日まで。TOB価格は日新電機が1株1700円。テクノアソシエは1695円。
完全子会社化する狙いは製品設計や販路拡大での連携強化だ。日新電機はコンデンサーなど電力関連機器の技術に強みがあり、テクノアソシエはスマートフォンといった情報通信機器の部品などを手掛ける。
例えば、再生可能エネルギー向けに住友電工が手掛ける送電線と子会社の変圧器などを組み合わせたシステムの設計や、製品の一括受注などを念頭に置く。子会社2社が上場会社である現状では、設計や製造など知見の共有に制約があったという。
住友電工の井上治社長は2日の記者会見で「再エネなどの事業は確実に拡大する。グループ会社での相乗効果で収益拡大を目指す」と語った。
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