「ノンアルでワインの休日」でスパークリングの赤と白ワイン風の2商品を発売する
サントリーワインインターナショナルは21日、ワイン風のノンアルコール飲料の缶商品を3月に発売すると発表した。ノンアル市場は新型コロナウイルス禍で、家飲み需要や健康志向の高まりを受けて拡大している。ノンアルの缶商品はこれまでビールやチューハイが中心だったことから、缶でノンアルワインを訴求することで新市場を開拓する。
同日開いた2022年の事業方針発表会で明らかにした。新商品は「ノンアルでワインの休日」で、スパークリングの赤と白ワイン風の2商品を発売する。同社によると、ワイン市場に占めるノンアルワインはわずか0.6%にすぎない。ノンアル飲料の選択肢が少ないことを不満に思う消費者も多く、市場拡大の余地があると判断した。
コロナ禍でビールやチューハイ、ワインなど様々なお酒の種類を家で飲む人も増えている。吉雄敬子社長は「ワインボトルだと、缶ビールや缶チューハイなどと陳列される棚が異なる。缶商品にしたことで、他のお酒と一緒に手に取ってもらいたい」と話す。
同社の21年の売上高は510億円で、20年比で7%増えた。海外販売が好調だった。ただ競合他社を含めた国内のワイン市場は、同社推計(金額ベース)で5%縮小した。コロナ禍が長期化し業務用が苦戦するなか、堅調な家庭用需要を取り込みたい考えだ。
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