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大型洋上風力を秋田で公開 22年末に国内初の商業運転へ

風力発電
カーボンゼロ
環境エネ・素材
2022/8/18 19:57
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秋田県内で進む大型洋上風力発電所の建設工事が18日、報道陣に公開された。出力4200キロワットの風車を能代港に20基、秋田港に13基建てる計画で、総出力は約14万キロワットに上る。国内初となる2022年12月の商業運転開始に向けて、作業が大詰めを迎えている。

秋田港に停泊するSEP船(手前)。奥は洋上風車の支柱(18日、秋田市)

秋田港に停泊するSEP船(手前)。奥は洋上風車の支柱(18日、秋田市)

秋田県北部に位置し、かつて米や木材の流通拠点として栄えた能代港。海面には白い風車が等間隔に立ち並んでいる。現在は風車本体の取り付け工事の真っ最中で、秋田港で組み立てた風車部材を施工に用いる「SEP船」で現地に運搬。クレーンを使って支柱や羽根、発電機を格納するナセルを設置している。

24時間態勢で作業し、1日1基のペースで風車を完成させている。羽根は長さ57メートルで、海面からの高さは約150メートルにも及ぶ。風車の据え付け工事はデンマークの大手風力発電機メーカー、ベスタスの日本法人が請け負っており、能代港では7月上旬~8月下旬、秋田港では8月下旬~9月中旬に作業する。完成した風車から順次、試運転に入る予定だ。

風車の基礎を海底に固定する「着床式」で、基礎工事は21年5月に始まった。風車を支える構造部材「モノパイル」を油圧ハンマーで海底に打ち込み、その上部に支柱との接続部材「トランジションピース」を取り付けた。

プロジェクト全体を手掛けるのは特別目的会社「秋田洋上風力発電」(秋田市)だ。筆頭株主の丸紅のほか、中部電力関西電力大林組など13社が出資している。秋田県が発電事業者を公募し、15年2月に丸紅が選定された。秋田洋上風力発電の岡垣啓司社長は「今回実績をつくることができれば資金調達も容易になり、市場を活発化できる」と語る。

総事業費は約1000億円で、年間発電量は約4億キロワット時(一般家庭13万世帯分の使用電力量に相当)の見込み。発電した電力は固定価格買い取り制度(FIT)に基づき、20年間にわたって1キロワット時当たり36円で東北電力に売電する。

能代港に建設された洋上風力発電の風車(18日、秋田県能代市)

能代港に建設された洋上風力発電の風車(18日、秋田県能代市)

四方を海に囲まれた日本は、地理的に洋上風力発電のポテンシャルが高いとされる。陸上よりも風が安定しており、近隣住民への騒音問題も発生しにくい。政府は「再生可能エネルギーの切り札」と位置付け、30年までに原子力発電所10基分の出力にあたる1000万キロワット、40年までに3000万~4500万キロワットの導入を目指している。

発電事業者の公募を巡っては、政府が6月、一つの事業グループが落札できる規模に上限を設定するなど、手続きを見直す方針を示した。発電所を優先整備する「促進区域」には秋田県八峰町・能代市沖を指定しており、22年末に公募を始める見通しだ。

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