日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターは2月、欧州の厳格な菜食主義者「ビーガン」に群馬県の食材を売り込むためにオンラインで商談会を開く。現地の商談相手に食材を使った料理を配達するなど、コロナ禍に対応した商談スタイルを導入する。
飲食・観光関連業者向けのセミナーなどを実施してきた(20年12月、群馬県高崎市)
今回の商談会は、ビーガンが多くて日本食の人気も高いオランダ・アムステルダムの食品バイヤーやシェフらを対象に実施する。群馬県内の16事業者が参加する予定で、食材としては日本酒やみそなどを計画している。今回の商談では食材だけでなく県産の食器や酒器も提案する。料理と器のセットで提案して印象づける。
2月2~3日に群馬の食材を使ったビーガン向け料理を現地で調理するなどして、それぞれの商談相手へデリバリーする。なるべくその場で試食・試飲してもらい、その感想などを基にして1週間後に現地の商談相手と群馬の事業者をオンラインで結んで商談する。
当初は現地の飲食店に関係者を集めて試食・試飲会を行う予定だった。現地でも新型コロナが拡大しているため新たな商談方法を取り入れることにした。ジェトロ群馬がビーガン関連で欧州向け商談会を実施するのは今回が初めて。
ビーガン向けレストランのシェフを海外から招いて新メニューを開発した(19年、群馬県高崎市)
2018年に開設されたジェトロ群馬は、生産量全国トップのこんにゃくなどビーガン好みの食材が群馬県内に多い点に着目。健康志向の高まりのため海外で増えているビーガンへ売り込もうと輸出プロジェクトに着手した。
これまでに米国での商談会や、群馬の食材を使うビーガン向けレシピの開発、県内の飲食・観光関連業者向けセミナーなどを実施してきた。
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