竹中工務店が26日発表した2020年12月期連結決算は、純利益が前の期比56%減の305億円だった。減益は2年ぶりとなる。東京五輪需要の一服で19年ごろから受注競争が厳しくなり、採算が悪化。20年に完成した工事の利益率が前の期比2.3ポイント低下の9.1%となったことが響いた。事務所などの大型工事の受注で苦戦しているという。
売上高は8%減の1兆2377億円だった。新築工事の売上高が減ったほか、新型コロナウイルスの感染拡大でオフィスなどの改修工事を控える動きが広がったことも影響した。コロナ禍により米国で運営する3つのホテルがほぼ閉鎖状態となり、開発事業の売上高が17%減ったことも響いた。
同時に発表した21年12月期の業績予想は、売上高は前期比2%増の1兆2650億円、純利益は3%減の295億円を見込む。俵谷宗克副社長は記者会見で「工事のデジタル化など生産性の向上で利益率を改善したい」と話した。
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