発表された川崎重工業の「メグロK3」(19日、東京都世田谷区)
川崎重工業は19日、かつて存在したスポーツバイクメーカー「目黒製作所」時代のバイクをデザインや乗り心地などで再現した「メグロK3」を発表した。約56年ぶりの復刻となる。目黒製作所と川崎航空機工業(現川崎重工)との提携から60年を迎えたのを機に、同社の二輪のルーツとなるモデルを復活させてファンに二輪づくりの歴史やブランドをアピールする。
目黒製作所は1924年創業の日本初のスポーツバイクメーカー。64年に川崎航空機工業が吸収合併した。メグロK3は65年に発売した「メグロK2」の後継モデルで約56年ぶりの発売となる。
メグロK3は、川崎重工の大型バイク「W800」がベース。デザインはメグロK2を忠実に再現した。燃料タンクの表面には、薄い銀メッキ層を表面につくる「銀鏡塗装」を施した。光の当たり方で見え方が異なるといい、高級感を演出した。また職人の手作業で5色に塗られたメグロエンブレムを装着した。
エンジンはW800と共通の排気量773ccの空冷4ストローク2気筒エンジンを搭載。力強い走行性能を持つと同時に、心地よいエンジン音や振動などにこだわったという。2021年2月に発売し、税込み価格は127万6千円。目標販売台数は2年間で400台。国内のほかタイでも21年度中に発売する予定だ。
19日に東京都内で開かれた発表会で、モーターサイクル&エンジンカンパニー営業本部マーケティング課の奥村和磨主事は「メグロはカワサキのバイクのDNAであり誇るべき遺産だ。多くの人に知ってもらい乗ってほしい」と話した。
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