ダイドーグループホールディングスは26日、2021年1月期の連結純利益が前期に比べて41%増の25億円になりそうだと発表した。従来予想は同72%減の5億円だったが、人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターをあしらった缶コーヒーが好調で、一転して大幅増益となる。
鬼滅の刃との「コラボ缶」は10月5日に発売し、約3週間で5000万本超を売り上げた。10月のコーヒー飲料の販売本数(速報値)は前年同月比で5割増。新型コロナウイルスによる外出自粛で振るわなかった自動販売機チャネルも回復基調になり、利益率の改善が想定を上回る。
営業利益は前期比49%増の43億円と、従来予想から25億円の上方修正になった。缶コーヒーは「生産設備の減価償却が完了しており、利益率が高い」(同社)。原料のコーヒー豆の価格下落も利益を押し上げた。
コーヒー飲料の販売本数は11月も1割増のペースを保っているが、21年1月期の連結売上高は前期比7%減の1560億円にとどまりそうだ。10月に発表したマレーシアでの飲料販売撤退が響く。トルコでのミネラルウオーター販売も、同国通貨リラ安で売り上げが目減りする。
26日発表した20年2~10月期の連結決算は、売上高が前年同期比7%減の1223億円、純利益が同61%増の46億円だった。国内飲料事業で広告など販促費用が減り増益につながった。
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