カーニバルはブラジル最大の観光イベントだ(2020年2月、リオデジャネイロ)=ロイター
【サンパウロ=外山尚之】ブラジル・リオデジャネイロのパエス市長は21日、新型コロナウイルスの影響で延期が決まっていたカーニバル(謝肉祭)の7月開催案について、「(7月は)不可能だ」と否定的な見解を述べた。ワクチンの接種が遅れる中、経済にも大きな影響が出そうだ。
世界中から観光客を集めるリオのカーニバルは例年2~3月に開催されるが、新型コロナの影響で2020年11月に延期が決まっていた。精鋭エスコーラ(チーム)によるサンバパレードの主催団体は7月開催を提案していたが、パエス氏は「7月に開催できる気がしない」として、事実上、否定した形だ。同氏は開催の条件としてリオ市民へのワクチン接種による抗体の獲得を挙げていたが、ブラジルでは17日に接種が始まったばかりで、人口に対するワクチンの確保数も不十分な状況だ。
リオのカーニバルはブラジル最大の観光イベントとなっており、200万人近い観光客が訪れる。経済への貢献も大きく、20年は新型コロナがアジアで問題となっている中でも開催を強行した。
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