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ホンダジェット、販売3連覇も新型肺炎が重荷に

2020/2/20 8:48
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新型機「ホンダジェット エリート」の受注は好調だ

新型機「ホンダジェット エリート」の受注は好調だ

ホンダの航空機子会社ホンダエアクラフトカンパニーは米国時間の19日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」が2019年の世界納入機数で3年連続の首位だったと発表した。19年は36機を納入し、米セスナの競合機「サイテーションM2」の34機を上回った。室内空間の広さや航続距離の長さを武器に需要を開拓しているが、中国で感染拡大が続く新型肺炎の影響が雲行きを怪しくする可能性もある。

全米航空機製造者協会(GAMA)が19日にまとめた集計で、最大離陸重量が1万2500ポンド(約5670キログラム)以下の「超小型機」で首位だった。海外で販路開拓を進め、機数は前年並みを確保した。GAMAによると、ホンダジェットは1~9月の納入機数が25機と、ライバルのセスナを4機上回っていた。

1986年に開発が始まったホンダジェットは2015年末、米連邦航空局(FAA)の認証を取得し事業化にこぎ着けた。17年の納入機数でセスナのサイテーションM2を上回り、初めて機種別の年間首位となった。

その後、ホンダジェットは18年に燃料タンクを大きくして航続距離を伸ばすなどした新型機「ホンダジェット エリート」を発売。主翼上面にエンジンを配置するなど、軽量化や空気抵抗の抑制も進めた。ANAホールディングスと組み、海外でのチャーター機利用で日本から直接乗り継げるサービスを始めた。日本のほか、19年末には富裕層の多い中国にも1号機を納入した。

従来機を含めた累計販売機数は19年末時点で約140機。単純比較はできないが、開発が遅れている三菱重工業の民間航空機「スペースジェット(旧MRJ)」と比べ、ホンダジェットは国内外で販売を順調に伸ばしている。20年2月には販売に必要な型式証明をパキスタンでも取得。欧米やアジアで需要を開拓する計画だ。

GAMAによると、19年のビジネスジェット機の市場全体は809機と18年比15%増えた。今後も需要拡大が期待される。ホンダの航空機事業は先行した開発費などがかさみ赤字が続くが、機体の販売増やアフターサービスの両面を拡充させて収益化を急ぐ考えだ。

ただ、雲行きを怪しくしかねない材料も出始めた。中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大だ。ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は以前、「地方空港に海外から来る人が増えており、中国の富裕層の移動手段でビジネスジェットの利用を期待する」と話していた。足元で中国人観光客らの訪日は減っており、短期的にはサービス収入に響く。中国経済の動向次第では機体購入を手控える顧客が出てくることも懸念される。

自動車業界ではモビリティ社会の中で、「空飛ぶクルマ」に関心が高まっている。トヨタ自動車は米スタートアップ、ジョビー・アビエーションと提携すると発表。陸の次に「空」を照準とする。ホンダは将来構想の1つとして研究している段階だが、先駆的なホンダジェットを生かすことは可能だ。新たな価値をどう生み出していけるかに注目が集まる。

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