NTT、NTTドコモ、スカパーJSAT、欧州エアバスは宇宙空間での通信ネットワークの開発を本格化する。17日、早期実用化に向けた研究や実証実験で協力するための覚書を、14日付で結んだと発表した。技術開発や実証を経て、2028年の商用化をめざす。
開発する宇宙通信ネットワーク「宇宙RAN」では、携帯電話の基地局を搭載して成層圏を飛ぶ無人飛行機HAPSのほか、静止軌道衛星や低軌道衛星のネットワークを地上と結ぶ。通信時の遅延が少ないHAPSの利点と、1台あたりの通信カバー範囲が広い静止衛星の利点を組み合わせる。災害対策や企業向けなど、多様なニーズに応える。
NTTとスカパーJSATは21年5月から、宇宙RANや宇宙空間でのデータ処理などで連携している。通信技術を持つNTTドコモも開発に加わっていた。一方、NTTドコモは21年8月から9月にかけ、エアバスが開発した無人飛行機「ゼファー」との実験を実施していた。これらの経緯からこのほど、4社で組んで開発体制を整えた。
大手通信会社では宇宙通信サービスの開発が相次ぐ。ソフトバンクはHAPSを27年以降に商用化する。KDDIとイーロン・マスク氏が率いる宇宙事業会社、米スペースXも22年をめどに、低軌道の人工衛星と携帯電話の基地局をつなぐ通信サービスを、国内で商用化する計画だ。
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