打ち上げ計画を説明するispaceの袴田武史CEO(17日、東京・中央)
宇宙スタートアップのispace(アイスペース、東京・中央)は17日、28日に月面着陸船を打ち上げると発表した。ロケットに搭載された着陸船は宇宙空間に投入された後、5カ月かけて月面到達を目指す。成功すれば国内で初となる。
米フロリダ州の基地から米スタートアップのスペースXが開発するロケットに搭載する。打ち上げ時間は28日午後5時46分(日本時間)の見込み。ロケットから分離後、軌道上での安定した電源供給の確認など複数のステップを踏み、2023年4月末ごろに月面着陸する計画。
着陸船には宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発する月面ロボットや、アラブ首長国連邦(UAE)政府の宇宙機関が手掛ける月面探査車、日本特殊陶業が開発する固体電池などを積み、月面での動作確認などを検証する。アイスペースは米航空宇宙局(NASA)のプログラムに採択され、月で採取するレゴリス(砂)をNASAに販売する計画。
17日に都内で記者会見した袴田武史最高経営責任者(CEO)は「民間資本で宇宙を開拓し、月を生活圏に変える基盤づくりを実行したい」と話した。アイスペースは今回の打ち上げを「ミッション1」と位置づけており、24年に予定する「ミッション2」は着陸船に自社の探査車も搭載した打ち上げを計画する。
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