ロシアのプーチン大統領㊨はベラルーシのルカシェンコ大統領とサンクトペテルブルクで会談した=ロイター
【モスクワ=桑本太】ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は29日にサンクトペテルブルクで会談し、2022年春にベラルーシ領内で合同軍事演習を実施する方針を示した。ロシアは22年1月に米国や北大西洋条約機構(NATO)とウクライナ情勢を巡って協議する予定で、欧米をけん制するねらいとみられる。
インタファクス通信によると、プーチン氏は「年明けに(演習を)実施する。2月か3月かは分からない」と述べた。ベラルーシ領内の地域への言及はなかった。
会談では、両国の航空機製造での連携強化についても合意した。ルカシェンコ氏は「(ベラルーシには)民間機と軍用機の工場がある」と述べ、ロシアの航空機調達にベラルーシ企業が参画する意向を示した。
ロシアのラブロフ外相は24日付のボスニア・ヘルツェゴビナ紙のインタビューで、NATOの東方拡大が欧州での紛争につながるリスクがあると指摘した。ロシア国境に近いウクライナ領内にNATOの攻撃システムが配置されることは安全保障上許容できないとして、米欧の動向に神経をとがらせている。ベラルーシは軍事・経済面でロシアとの連携強化を進めている。
ロシアと米欧との協議は来年1月に予定されている。米国とロシアによるウクライナ情勢などを巡る協議が来年1月10日に開かれるほか、12日にNATOとロシアの協議が、翌13日に欧州安保協力機構(OSCE)の枠組みでの協議が開かれる見通しとなっている。
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