【シリコンバレー=白石武志】米航空宇宙局(NASA)は16日(米東部時間)、月面を探査する「アルテミス計画」の1号機となる無人の宇宙船を打ち上げた。米国が月に宇宙船を送り込むのは1972年に最後の飛行をした「アポロ計画」以来、約50年ぶり。2025年以降の実現を目指す有人月面探査の再開に向けた試験飛行となる。
最大4人乗りの宇宙船「オリオン」を載せた新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を米南東部フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。計画によると宇宙船は6日目に月に最接近し、26日目に地球に帰還する予定だ。
ロケットは米ボーイングが、宇宙船は米ロッキード・マーチンがそれぞれ開発した。今回のロケットには宇宙航空研究開発機構(JAXA)の2機の超小型探査機も搭載した。そのうち1機「OMOTENASHI(オモテナシ)」は日本の探査機として初の月面着陸を計画している。
アルテミス計画は3つの段階に分かれている。1号機である無人宇宙船の打ち上げに成功すれば、24年に予定する2号機で宇宙飛行士が乗る宇宙船を月の周回軌道で飛行させる。3号機では月面着陸を目指す。3号機の打ち上げは25年以降になる見込みで、女性を初めて月面に送り込む。
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