室蘭工業大学とISTは連携協定を締結した(23日、東京・港)
室蘭工業大学(北海道室蘭市)とロケット開発のインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)は23日、包括連携協力協定を結んだ。進行中のロケット部品の共同研究に加え、学生の学習機会確保やIST技術者との交流でも連携する。室蘭工大は宇宙分野に関心を持つ学生の取り込み、ISTは即戦力の人材採用につなげる。
室蘭工大の空閑良寿学長は同日の記者会見で「積極的な情報発信でも協力する。入学志願者には道内だけでなく全国から室蘭に来てほしい」と述べた。ISTの稲川貴大社長も「人材確保に苦労している。開発加速に向けて若くて経験のある優秀なエンジニアを全国から集めたい」と語った。
室蘭工大とISTはロケットのエンジンに燃料を送るターボポンプを2019年から共同研究する。室蘭工大は20年、大樹町にサテライトオフィスを設けて町の宇宙関連イベントに協力してきた。室蘭工大にも「宇宙プロジェクト共創ラボラトリ」を21年に開き、荏原と共同開発を進める。
ISTは23年度にも超小型衛星打ち上げ用ロケット「ZERO(ゼロ)」の打ち上げを目指す。大樹町にあるロケット発射場の「北海道スペースポート(HOSPO)」では、ZEROを打ち上げるための新施設が23年度中に完成する。
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