ヤマハ発動機が参考出品した450馬力の大型船外機㊨(23日、横浜市)
横浜市で26日まで開催中の国内最大のマリン関連製品イベント「ジャパンインターナショナルボートショー2023」に、静岡県内を開発・製造の拠点とするヤマハ発動機とスズキが出展している。船舶や船の外付けエンジンである船外機の大型化が国内に波及するのを見越した新製品や、環境対応などに向けた技術の展示に力を入れる。
ヤマハ発動機は国内未発売の大型船外機「F450A」や、同機種を搭載できる大型船のコンセプトモデル「YFR-concept」を参考出品している。F450Aは450馬力と同社最大で、需要が伸びている全長30フィート(約9.1メートル)以上の大型船向けに売り込む。YFR-conceptも30フィート級の大型船だ。
F450Aの発売は主力市場の北米からだが「国内市場を活性化したい」(井端俊彰マリン事業本部長)と参考出品を決めた。居住性に優れる大型船とあわせて訴求する。
スズキはマイクロプラスチック回収装置の原理を来場者が操作できる模型でわかりやすく示す(23日、横浜市)
スズキは海洋汚染が問題視されている微小ごみ「マイクロプラスチック」の回収装置の模型を展示している。同社は22年7月から船外機の一部機種でマイクロプラ回収装置の標準搭載を始めた。模型ではエンジンを冷やすためにくんだ海水をフィルターに通してマイクロプラを取り除く仕組みが、来場者自身の操作で体験できわかりやすい。
北米市場などでトップを争うヤマハ発動機に対しスズキは追う立場だが、定評のある技術力の高さを示すマイクロプラ回収装置を国内でもアピールし存在感を高める。
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