東急とNECはタブレット端末を活用した高齢者の生活支援サービスを共同開発する。2月から実証実験を始め、高齢者に使いやすくしたタブレット端末を使い、家事代行サービスの申し込みが手軽にできるようにする。高齢化社会の中、両社のノウハウを生かして高齢者の生活の利便性を上げたサービスの展開を目指す。
2月1日から3月末をめどに、東急の家事代行サービス「東急ベル」の利用者の高齢者40~50人を対象に実験し、サービスの使いやすさや需要を検証する。その後の実用化のめどは未定としている。
NECが開発した高齢者向けタブレット端末「Tablet PaPeRo(タブレットパペロ)」と、東急ベルのサービスを組み合わせる。タブレットパペロは画面で表示する文字を大きくして画面をシンプルにしており、離れた家族や知人に写真や伝言を送ることができる。
タブレット画面で東急ベルのサービスを依頼できるアイコンを表示する(イメージ)
東急ベルは掃除やハウスメンテナンスといった家事代行や買い物代行を申し込めるサービス。通常は電話やネットで申し込むが、今回の実験ではタブレット画面に家事代行や買い物代行のアイコンを設けて、タップすることでサービス依頼ができるようにした。家族とのコミュニケーションと生活サービスの申し込みをタブレット1台からできるようにする。
NECはグループで高齢者や受付業務向けのサービスとして、ロボット型の「PaPeRo i(パペロアイ)」を展開している。ロボットが高齢者と簡単な会話をしたり、離れて暮らす家族に高齢者の写真を送ったりする。タブレットのパペロは2018年に開発し、東急のサービス向けにアレンジした。
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