正興電機は5Gを使った警備ロボットを公開した
正興電機製作所と警備会社のにしけい(福岡市)、NTTドコモ九州支社は26日、高速通信規格「5G」を活用した警備ロボットの走行実験を報道陣に公開した。ロボットは工場敷地内やオフィスを自走し、異常を検知すると警報音を鳴らす。今回の実験では5Gでスムーズに映像を送ったり、制御したりできるか確認している。
同日午前、警備ロボット「SS01」が福岡県古賀市にある正興電機の工場内で静かに動き出した。実験ではロボットが異常を検知した際に、現場の映像をカメラで撮影し、5Gで警備室などにリアルタイムで中継できるかなどを確かめた。
NTTドコモ九州支社が工場内に5Gインフラを整えた。ロボットは高さ1メートル60センチで、1回の充電で最大8時間走行できる。施設の地図を事前に読み込ませ、実際に走行することで、巡回経路を記憶する。
正興電機と、にしけいは中国製ロボットに警備機能を導入し、昨秋に国内で発売した。警備業界は人手不足が深刻化している。にしけいの大坪潔晴社長は「今後、人による警備と、カメラによる遠隔警備を組み合わせていく」とし、工場やオフィスでの利用を想定している。
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