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台湾半導体メディアテック、純利益93%増 7~9月

中国・台湾
2020/10/30 18:40
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ファーウェイからの駆け込み受注などが膨らみメディアテックは大幅増益となった(10月、新竹市)

ファーウェイからの駆け込み受注などが膨らみメディアテックは大幅増益となった(10月、新竹市)

【台北=中村裕】半導体設計開発の台湾最大手、聯発科技(メディアテック)が30日発表した2020年7~9月期決算は、純利益が前年同期比93%増の132億台湾ドル(約480億円)だった。9月中旬の米制裁強化を前に、中国の華為技術(ファーウェイ)からの駆け込み受注などが大きく膨らんだ。

売上高は45%増の972億台湾ドル(約3550億円)だった。7月に公表した予測の825億~879億台湾ドルを大きく上回った。売上高、利益ともに四半期ベースで過去最高となった。

好調の要因は、米制裁を前にファーウェイが、メディアテックが新開発した5Gスマートフォン用の半導体「Dimensity」を大量調達したことがある。従来、ファーウェイにはスマホの廉価モデル向けの出荷が多かったが、中高級価格帯向けの出荷も伸び、収益を押し上げた。

さらに主力供給先の中国勢の小米(シャオミ)、OPPO(オッポ)、vivo(ビボ)で5Gスマホの本格販売が始まり、出荷が伸びた。20年の5Gスマホの出荷台数は全世界で2億台が見込まれるが、中国市場が1億台強と過半を占める。

今後の見通しについて同日、オンラインで記者会見した蔡力行・最高経営責任者(CEO)は「中国の5Gスマホ向けや(米グーグルの基本ソフトを搭載したノートPCの)クロームブックの需要が非常に強い」と語った。「特に5Gスマホは来年、今年の2倍の4億台の市場拡大が見込める」と指摘した。

そのうえで10~12月期の売上高は、前年同期比38~50%増に当たる895億~973億台湾ドルと予測した。4G対応のスマホでは、米クアルコムに後れを取ったが、5G向けではその差が縮まる見込みだ。

工場を持たないファブレスの半導体企業の売上高(19年)では世界首位が米ブロードコム。2位は米クアルコムで、英アームを買収する米エヌビディアが3位、メディアテックは世界4位。米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が5位、6位はAMDが買収を発表したばかりの米ザイリンクスと上位で激しい競争が続く。中国勢では海思半導体(ハイシリコン)を追う形で、中国国有の紫光集団系の紫光展鋭(UNISOC)が台頭してきた。

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